タロット占いをしていると、時々相談者の方から質問されます。 「なぜタロットは当たるんですか?」 「カードに意思でもあるんですか?」 もちろん、カードはただの紙きれで意思なんかあるはずありません。 けれどなぜか、その時に必要な答えがポーンと飛び出して来るから不思議です。 なぜなのでしょう? なぜタロットは当たるのか? 正直、私にもあまりよく分からないのですよ・・・ タロットはルネッサンスの頃には現在の形にほぼ完成されていて、1440年代ミラノのヴィスコンティ・スフォルツア家のカード・デッキが、現存する最古のカードとして残っています。 当時は貴婦人たちの遊戯としての性格が強かったのですが、その後時代が下がるにつれて様々な研究者があらわれ、カードに秘められた叡智の伝説が囁かれるようになったのです。 古代エジプトの秘儀なのである。 いいや、ユダヤ教のカバラ思想に違いない。 テンプル騎士団が欧州に持ち込んだものだ。 オカルト悪魔学の一分野である。 エトセトラ、エトセトラ。 ヨーロッパ精神史の流れの中を、付かず離れずタロットも漂って来たことは間違いありません。 世界の思想史をタロットの切り口で研究したら、きっとどっぷりとハマってしまいそうです。 ところで、タロット占いで最も重要なことって分かりますか? 何を隠そう、最も大事なのは<質問の方法>なのです。 不思議なことにあいまいな気持ちであいまいな質問をしても、カードは答えてくれません。 むしろ馬鹿にされてしまいます。 例えば「素敵な彼といつ巡り会えますか?」なんて問うと、「あなたに心の準備が出来た時」なんてサラリと返して来たりするのです。 なんだか禅問答みたいでしょ? 質問が漠然としていて、主体性がなかったからなんですね。 この場合、質問者はあくまでもこう聞くべきです。 「素敵な彼と巡り会うために、私に必要なものはなんですか?」 これだと運命を自分で切り開くための知恵として、その時の質問者に必要な情報を引き寄せやすいんですね。 出て来た回答に納得がいかず、本当にそうですか?本当にそうですか?と、同じことを何度も聞いたりすると、「も〜、そんなこと自分で考えなよ!」って感じで意味不明のカードを出してくることも結構あるのです。 カードのスピリッツは、そんなに甘くはないのです。 なぜタロットは当たるのか? 私はこんな風に考えます。 人は迷った時、悩んだ時に、その問題を乗り越えて成長するようプログラムされています。 そもそも始めから乗り越えられないような問題と出会うことはないし、自分に必要性のない問題には近づいたりしないものなのです。 だから悩み事とは人生がくれたテーマであり、新しい学びのチャンスともいえるでしょう。 そして本来の自分には問題を解決する能力があり、解決方法もちゃんと知っている。 その時最も必要な答えを、カードで引き寄せる力をも持っているという訳です。 何を隠そうカードは自分の心の声なんです。 あなたの魂の鏡なんですね。 自分の中の本当の声は、とても小さくて聞き取りにくい。 だから十分注意深くいてあげて下さい。 問題解決の答えを、必ず自分は持っているのだから・・・
by viva1213yumiko
| 2012-03-20 02:10
| 人生・霊性
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