21世紀の魔女狩り

ネットサーフィンをしていると、世界のとんでもないニュースを予期せず知ることになってしまったりするのですが、アフリカ東部タンザニアでは21世紀の現代に何とこんな事が起こっていたのだそうです。

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タンザニアの人権団体<法と人権センターLHRC>は、同国で魔女狩りによって年平均500人が殺されていると公表しました。

2005〜11年に魔女狩りで殺害された人は3000人以上と指摘。

農村には不妊・貧困・商売の失敗・飢え・地震といった災厄の背後には魔女がいる、との迷信が根強く残っているのだそうです。

狙われやすいのは赤い目の高齢女性。

牛糞燃料を燃やして使っているので、目が赤く充血しやすいのだそうです。


いわゆるこれは集団ヒステリーってやつだと思われますね。

異質なものを排除しよう、少数派を差別しようとする、人間の業罪の根深さが現れています。

16〜17世紀ヨーロッパの魔女狩りの時もそうだったのですが、薬草の効能などの知識を持ち、ちょっと人嫌いな傾向があり、村のはずれで一人ひっそり住んでるような50代過ぎのおばさん・お婆さん、または未亡人が圧倒的ターゲットになりました。

ヒーリングやお産婆技術など持っていようものなら、間違いなく魔女とされ、教会に告発されたみたいです。

告発された老女達は拷問を受け「私は魔女です」と自白させられ、そのあげく死刑になるのですが、たとえ「魔女ではありません」と訴えたとしても、結局は惨い拷問に耐え切れずに死んでしまう者が殆どでした。


人間は、疫病で乳飲み子がバタバタと死んだり農作物が不作だったりすると、不安感を誰かのせいにしないではいられないのでしょう。

魔女を告発すると懸賞金のようなものが出たりする事もあったようで、皆んな先を争うように魔女狩りの渦に巻き込まれて行ったのです。

つくづく人間の愚かさ・エゴの恐ろしさを思い知らされます。

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しかし、誰にでも大なり小なり必死になって自分を守りたい頑な部分があり、それが破壊されそうな時、もの凄い負のエネルギーが飛び出すと知っていなければなりません。

戦争もいじめ問題も、このエネルギーの流れに巻き込まれてしまう事の悲劇なのだといえるでしょう。


ところでお気づきとは思いますが、当方も近年無事高齢女性の仲間入りをさせていただき、魔女宣言も既に終え、しかも身近で野草がたくさん手に入る生活環境に生きております。

タンザニアだったら間違いなく魔女狩りのターゲットに違いありません。

しかも私、煙や煤や花粉で目が充血しやすいタイプなんです。

今回ばかりは日本に生まれた事を感謝しないではいられない、そんな見習い魔女の私でした。

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追伸:
日本昔話の伝説には<山姥>という妖怪がいるが、これは西洋の魔女のように人々に誤解され迫害され山に逃げた、不幸な女性たちを恐れて呼んだのが始まりだそうです。

妊娠中毒症などで肌の色が変わり、誤解や偏見で気がふれて、里から追い出された気の毒な女たちが、人目を避け山奥でひっそりと暮らしていたのだそうです。

それを思うと一昔前、渋谷あたりに出没してた<やまんばギャル>は、とても明るく健全だったんですねぇ。

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by viva1213yumiko | 2012-07-30 16:46 | おとぎ話・こぼれ話 | Comments(0)
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