愛とは人の精神性を深める最大の入り口である なぜなら、エゴが最も試されるからである 若かりし頃、何かの本でこう読んで、当時恋愛中だった私はすっかり分かった気になり、甚く感心した記憶があります。 そして中年期を過ぎた今でも、その言葉は全くすたれない真実だと固く信じているのであります。 一口に愛と言っても、親子愛・友愛・隣人愛・師弟愛など色々ありますよね。 でもこの場合の愛は、ズバリ男女間の愛を指していると考えて下さい。 自分の魂を最も揺さぶり、それ故に最も危険でもある、永遠の関係性<男と女> 今回は決して甘口では済まされない、<男と女>のお話しです。 現在ラブラブで盛り上がってる最中の人には、「決して読むべからず!」とだけ忠告させていただきましょう。 男女の磁力の様な引きつけ合い引かれ合いは、とても理屈では説明出来ませんよね。 「あの人は夢に見た理想像だ」とか、 「一緒だと満たされる」とか、 「あの人は私にないものを持っている」とか・・・ 恋愛のスタート時は皆んな似たような心理状態になるようです。 それって何故だか分かりますか? 男女間の引力とは、実は・・・ より完全でトータルな存在になるための、<魂の内なる希求>だからなのです。 つまり恋愛とは、自分に不足している側面を相手の中に投影して見てしまう、不思議な鏡の世界とも言えるんですね。 本来なら自分自身で成長し、全体的な存在にならなければならないのを、あえて棚上げにし相手と寄り添う事で完結したと思い込む、言うなれば<勘違い現象>と言えるのかも知れません。 とほほ・とほほの<勘違い現象>・・・ そう、恋愛は幻想だと思ってもほぼ間違いありません。 最初からその人を正当に見ていたのではなく、自分の内的幻想を映すスクリーンにしていただけ。 だから自分の作り上げた勝手な幻想が壊れたからといって相手を非難するというのも、かなり馬鹿げた話しなのです。 どうです? ショックですよね。 でも悔しいけれど、心当たりのある人も多いんじゃないでしょうか。 では、一体どうやってそれを克服して行けばよいのでしょう? どうすれば恋愛関係を魂のパートナーシップに成熟させられるのでしょうか? どうやってエゴイスティックな愛を無条件の愛・絶対愛へと高めて行けるのでしょう? まずはじめに、惚れた腫れたの情熱だけでは関係を維持出来ないんだと認めちゃって下さい。 仮に相手を変えたとしても、必ず同じ事の繰り返しになると覚悟しましょう。 そして、エゴイズムの愛を克服するためには<許し>の力が必要になると理解して下さいね。 <許し>とは相手を許すだけでなく、抑圧され潜在意識に深く埋め込まれたものを消去する作業の事なのです。 相手を愛するその前に「果たして自分は己を許し、愛していのるか?」 と、正直に探ってみて下さい。 自分自身との折り合いをつけるのです。 恋愛を保つためには、何よりもまず自分の愛を広げて行く必要があります。 自分の中に愛が入って来て本来の魂が輝き出すと、それに同調してパートナーシップも花開く、そういうものなのです。 男女関係は自分の中にある、あらゆる見たくないものを見せてくれる貴重な鏡でもあります。 感情的苦痛から逃げずに、これは自分の中に潜む恐れを教えてくれているチャンスなのだ、と考えてみたらどうでしょうか。 <恋愛とは愛を学ぶための学校> それぞれの成長段階・愛の成熟度に従い、我々は愛の厳しい側面を学ばされているのです。 男女関係とは「出家する事なく普通の生活をしながら悟りに向かうひとつの道」なのだそうです。 しかも「エンジェルが踏み込むのをためらうほど厳しい道」だそう・・・ 恋愛関係のエロスの愛を入り口にして、切磋琢磨を繰り返し、真実の愛・アガペの愛を学ぶ事が神に近づくための手段なのかも知れませんね。
by viva1213yumiko
| 2012-12-04 00:39
| 人生・霊性
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