正しい観光客の姿とは?

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東京23区の面積に人口約530万人、4つの公用語からなる共和制多民族国家、1965年の完全独立から今なお経済成長を続ける熱帯モンスーン気候の先進国。

そんな魅力溢れるシンガポールのお話をしましょう。


その昔シンガプーラ(獅子の町)と呼ばれ、漁民と海賊ばかりで稲作の出来ない痩せ土地に、1819年東インド会社のラッフルズ卿が貿易中継港建設のために上陸して以来、この場所は無関税の自由港シンガポールと定められました。

東インド会社解散後は英国政府の直轄植民地となり、マラッカ海峡に点在する海峡植民地の首都のような存在として発展して、東西南北あらゆる人、文化、物をブラックホールのように引き寄せ続けたのです。


そして現代では、様々な人や物が行きかうユニークな街ならではの魅力を発信しています。

 小さい国だからこそ成し得た<混成文化の実験近代国家>

 ゴミひとつ落ちていない<クリーン&グリーン・シティ>

 貿易や金融が好調の<ショッピング・パラダイス>

 大規模リゾートやテーマパーク目白押しの<アミューズメント国家>

今や絶好調、活気とパワーに溢れまくってるシンガポールなのです。



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さてシンガポールといえば誰でも知っている、あの<マーライオン>

観光客の正しいあり方として、マーライオン詣では欠かせないポイントです。

「そもそもマーライオンって一体何なの?」

上半身がライオン、下半身が魚という奇妙な姿の街のシンボルなのだが、「11世紀頃、この地を発見したスリ・ウィジャヤ帝国の王子が、白いたてがみを持つ獅子に似た動物を見た」という伝説があることはあるらしいのです。

しかしこう言っては失礼だが、ドラゴンやフェニックスに比べ、想像上の生物としての華麗さ、普遍性に欠けてて、元祖ゆるキャラみたいな笑っちゃう容姿ですよね。

獅子×魚という、遺伝子操作のキメラ生物みたいなものを国のシンボルとして、年間100万人以上の観光客が訪れるというのだから、考えてみれば奇妙な話しです。

愛すべき<マーライオン>

お前は本当は何ものなの?

東京のお台場に<ドラえもんモニュメント>があったとしたら、それはそれで、後世の人は好き勝手な解釈をきっとするのでしょうね(笑)





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シンガポールで近年最も成功したアトラクションに、40万㎡の熱帯雨林におよそ137種の夜行性動物を飼育し、夜の生態を観察できるという、人気スポット<ナイト・サファリ>があります。

その人気の理由は一体何?

この手のアミューズメントには辛口批判をしがちな私が、じっくり見てやろうじゃないのと意気込んで向かったのでした。

ところがです・・・

結論から言うと、この<ナイト・サファリ> 良く出来ててビックリです。

熱帯雨林が広い! そして本当に暗いのです。

照明の加減が実に本物っぽく良く出来ていて、満月の夜の熱帯雨林を本当に探検してる気になって来るのです。

徒歩で回るトレイルコースを歩いてみると、虫の音が延々と続く中、ときおり獣たちの遠吠えが響いて、やおらテンションが上がります。

大きな葉っぱの熱帯植物が不意にガサガサと揺れる。

その辺りをよく注視して見ると、ワラビーやコウモリやカワウソやジャコウネコを発見できるのです。

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これは思った以上にワクワク感が高く、ジャングル探検隊の汗だくのアドベンチャー感を疑似体験できちゃうんですね。

ライオンやゾウの大型動物を見て回るトラムに乗れば、大きなマレーバクが行く手を横切ったりします。

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日没から夜中まで、誰でも冒険映画の主人公になれるのが、この<ナイト・サファリ>の成功の秘訣なのでしょう。

世界のあらゆる所から一年中お客さんが押し寄せて、感激して帰って行くのだそうです。

<ナイト・サファリ>に興奮しないなんて、観光客の正しい姿とは言えません。




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東洋の真珠と評される、名門中の名門ホテルが<ラッフルズ・ホテル>ですね。

白亜のコロニアル建築が美しいラッフルズは、1887の開業当時から「スエズ運河以東で最も豪華な建物」と新聞に評されたのだそうです。

今でも創業当時の面影が、アンティークシャンデリアや天上のファンの優雅さになって残り、ここだけは別世界。

サマセット・モームやチャップリンなどVIPに愛され続け、伝説も多い憧れのホテルであります。

むろん、ホテル見学しかしませんよ。

けれど、ここへ来ちゃったからには<シンガポール・スリング>飲まないと、正しい観光客の姿とは呼べません。

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元祖このホテル生まれの甘酸っぱいトロピカルカクテルは、今や一日に1000杯くらいは出るというのだから凄い大ヒット・ロングセラーです。

レシピを考えたバーテンダーには足を向けて眠れませんね。

昼下がりのひと時、熱帯植物の生い茂るラッフルズの中庭で特別な時間を過ごすのは、嬉しい定番です。

トロピカル・ドリンクなんて、20年前のハワイ以来じゃないかしら?

正しい観光客とは、こういう気恥ずかしい行為もちゃんと押さえておかなければなりません。

喉の乾きが癒されただけでなく、乾ききってた魂が、久しぶりに大きく伸びをするのを実感できました。




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by viva1213yumiko | 2013-03-09 20:53 | おとぎ話・こぼれ話 | Comments(0)
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