昔々、古代のギリシャにプラトンさんというとても賢いお人がおってな。
そのお人が言うことにゃ、もともと男と女は二人一組ででひとつの身体に住んでいたんだそうな。 ひとつの身体にふたつの頭、四本の腕、四本の足を持つ・・・ 神代の頃の人間とはそんな存在じゃった。 そうしてとても満足して、幸せに暮らしておったんだそうな。 ところがじゃ、あんまり幸せすぎてすっかり慢心し、神々を怖れぬようになったばかりか挑戦までしおったもんで、大神ゼウスの怒りをかってまっぷたつに引き裂かれてしもうたそうな。 それ以来、男も女も自分の片割れの相手を今も捜し続けているんじゃよ。 このお話は現代ではツインフレームと呼ばれて伝承されています。 いわゆる宿命の人の伝説のお話で、ソウルメイトとはまたちょっと違うのだそうです。 ソウルメイトとはサイキックな愛で結ばれた関係の事。 過去世(大体は何回もの過去世)から知っていた相手のことなので、初対面から好意や親しみを感じます。 ありとあらゆる側面から互いの関係を探求し、積み重なったカルマの解消をする必要があるため、ぎくしゃくした関係の場合も多いのです。 許しと無条件の愛を学ぶための存在なので、学びが完了すると関係も終了してしまうって事も十分あり得ます。 ところがツインフレームの場合は、同じ身体から誕生した一卵性双生児のようなもので、全く違う人生を歩んで来ても同じような経験、同じような感情、同じような嗜好を持っていたことが判明したりして、まさに宿命の人ドンピシャリなのです。 魂の片割れなので心の底から安堵感、安心感、一体感を感じられるのだそうです。 しかしツインフレームは互いに避け合うことで知られ、片方が地上にいる時もう片方は向こうの世界にいる事も多く、なかなか出逢えません。 逢えたとしてもすぐにすれ違ってしまうような、そんな儚さがあるのです。 <探しても探してもなかなか見つからない、ドラマチックな宿命の人> それだけに余計ロマンス心をくすぐられてしまう。 それがツインフレームなんですね。 実際のところ輪廻転生はあるのかどうか? 宿命の人との出逢うためには、まずここからスタートしなくてはなりません。 我々東洋人は何となく生まれ変わりを信じている人が多いのかも知れませんね。 ヒンドゥー教・ジャイナ教・シーク教・チベット仏教どれもみな転生の大切さを説いています。(ちなみにお釈迦様本人は転生についてはノーコメントだった) キリスト教は553年のコンスタンチノープル公会議で、聖書からほぼ全て転生とカルマの記述が削られてしまったのだそうです。 だから教会の教えは基本的に<死→最後の審判→天国or地獄行き→終わり>で、ん?そんだけ?って感じなのです。 しかしキリスト教神秘主義には輪廻転生の教えがあるし、ユダヤ教神秘主義のカバラも同様です。 イスラム教は良く分からないけど、スーフィーという神秘派があるのできっと転生の教えはあるんだと思います。 ヒトは与えられた今生の人生を最大限に生きる事が大切なのであって、輪廻転生を信じようが信じまいが、そんな事はどっちでも構わないと私は思っています。 しかし輪廻転生を信じる場合と信じない場合とでは、人生観が180度違って来るのは確かですよね。 ソウルメイトにしろ、ツインフレームにしろ、輪廻転生を信じなければ全く始まらない概念ですが、昨今のスピリチュアルムーブメントは、私にはどうも甘ったるくて・・・ たったひとりの宿命の人ときっとどこかで再開できるって、乙女みたいに信じ続けて、それをパワーに長生きしようと、この頃はそういう境地の私であります。
by viva1213yumiko
| 2013-03-30 14:14
| おとぎ話・こぼれ話
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