遊女のまじない

古今東西、恋のまじないは無数にありますよね。

恋愛さえも商売になり得た江戸の頃、男を呼び寄せるため、日々あの手この手を考えていた遊女たちのまじないは、それなりの現場経験で発掘され、工夫・改良が施され、広められたものだったに違いありません。

今は亡き杉浦日向子さんのエッセイに、遊女たちが使ったまじないについて記したものがありました。

今でもそのまま応用出来そうなものもあるので、ここらでちょいと紹介しておきやしょう。

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<男を自分のもとへ引き寄せるまじない>

その1:用意するもの・・・折り紙と針

 折り紙の本にたいてい載っている<蛙>という折り方があるそうです。(残念 ながら私は鶴しか折れません)

 それを折り、背中に濃くすった墨で黒々と来て欲しい男の名を書いて、そこへ ぷっつり針を指します。(おおこわ)

 それを人目につかない所へそっと隠します。

 もし、メデタク男が来たなら、人に見られないように蛙の針を抜いて、川か池 に捨てます。

その2:用意するもの・・・男の手紙、あるいは男の筆跡のある紙

 男にもらった手紙を短冊(細長く)に切り、それをこより(指先でよじってヒ モ状にする)に造ります。

 それでもって犬の形に結びます。

 それを自室のたんすの上、又は鏡台の上へ、男の家のある方へ向けて置き、朝 晩犬に「早く来い来い」と言いふくめます。

 すると、ふしぎと近日中に「やァ」なんて言って男があらわれるそうです。

 成就したあと、犬は人知れず燃やします。


<男を自分から離れられなくするまじない>

その1:用意するもの・・・男が普段使っている食器、自分の下着のヒモ

 男の食器をもらうか盗むかしてそれを下着のヒモでしばって、自室の入り口か ら一番奥まった場所(上座)に置きます。

その2:用意するもの・・・赤いはぎれ(本来はちりめん)、綿

 はぎれで5㌢四方位の小さな座布団状のものをこしらえます。

 その座布団の4つの角をそれぞれつまんで、糸でぐりぐりとくくって、4つの チョンチョコリンが出来るようにし、カメのような形を作ります。

 その4つのカメ状のぬいぐるみを寝室の布団の4つの角にボンボンのように縫 い付けます。

 その布団の上で、彼氏といたすと、彼はあなたを忘れられなくなる・・・そう です。
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<浮気な男を封じるまじない>

用意するもの・・・男の陰毛、紙

 これはスゴイ。浮気な彼の陰毛をちょっと抜いて、それを紙に包んで、紙ごと ねじって結び、自分の敷き布団と畳の間へ敷いておきます。(ベッドだとどう すれば良いのでしょう?)

 そうすると、その紙を捨てないうちは、彼が他の女の子といたそうとしてもい たすことができない、つまり、立たないのだそうです。(ホンマかいな)


あとはツキを呼ぶ小道具として鈴があります。

いつも鈴を身につけておくと男運が良くなるといいます。

鈴には女の性的魅力を増大させる力があると信じられていたからです。

また、おでこを良く手入れしておくと(つまりつるつるピカピカのおでこ)異性交際がうまくいくそうです。

おでこにニキビのあるうちは、ダメということでしょうかねぇ。

ちなみに、おでこは女性の顔で一番セクシーな部分と(江戸の頃は)考えられていました。

また、玉虫(便所虫ではありません、念のため)を陰干しにしたものを、白粉で満たした小箱の中へ埋め、その小箱を自分の衣装たんすの中の、最も大切な衣装の間に入れておくと、すばらしい恋にめぐりあえる、または成就するそうです。

江戸の女の子たちが玉虫を欲しがったのはこのためです。


その他には、午前中に出会った人間以外の生物に、いちいち「だれそれさんに会えますように」とお願いすると、必ず伝言してくれて近いうちに会えるというのがあって、それが午後だと逆、つまり別れたい時のお願いになるんだそうです。

お茶の葉っぱの中へ密かに自分の爪を混入させておくというのもあります。

その「爪入り茶」を思う人に飲ませると、思いがかなうというのですが、なんだか不衛生ですね。

ともあれ、効き目のほどについては、いずれも保証はしかねます。



遊女のまじない・・・

どなたかチャレンジしたならば、効果のほどを是非お聞かせ下さい。




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by viva1213yumiko | 2013-06-25 00:14 | おとぎ話・こぼれ話 | Comments(0)
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