ようこそお師匠さん

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「最近のブログ、江戸にハマってますねぇ〜 一体どして? なぜ江戸時代?」

<CAFE VELOCE>で友人とお喋りしていて、ふいにそう訊ねられたのです。

「う〜ん・・・」

私は答えに迷ってしまいました。

確かに最近、当ブログで江戸時代の面白さについて紹介している。

ちょっとしたマイブームであります。

資料調べをし、しばらく江戸の事ばかり考えていたので、何だか言葉遣いもヘンになってしまいました。

「あいよ」とか、「よござんす」とか、ついつい相づち打ってしまうのです。

「湯〜でもつかって、さっぱりしやしょう」とか、「茶〜でも入れておくんなさいな」とか、うっかり家族に使ってしまうのだが、この手のセリフはあくまでも一回止まりね。

シチュエーション次第では相手を怒らせる事にもなるんだと、どうやらぼんやり分かって参りました。

時代劇言語も十分注意が必要です。


それにしても、どうしてだろう。

どうしてこんなに江戸が気になるんだろう。

自分でもよく理解出来ずにいたんです。


しかしこの日、この<ベローチェ>という店の名が呼び水となり、霊言現象が起きたのか、私の舌ベロは滑らかに動き始めてしまったのです。

なんと私のベローチェは、友人にこんな物語を語り始めたのであります。


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   当時私は、深川辺りの掘り割り沿いの一軒家に住んでてね。 

   板塀越しに柳が見える家なのよ。

   私はいわゆる<旦那>と呼ばれるひとの女でね。 

   ちょいとお世話になってるんです。

   だけど自分の仕事は持っててね。 

   常磐津なんか教えてる。

   出稽古のない日だけだけど、すこ〜しお弟子も取ってます。

   だから長屋のお駒ちゃんに小遣い渡して、いつも息子預かって貰ってる。

   なんだかんだ言いながら<旦那>が来るって日は、やっぱり嬉しくって、   いそいそしちゃってさ。

   あの人の好きな肴、朝から用意しちゃうんです。

   酔うとあの人「一節やってくれ」って必ず言うの。

   「商売でもないのに何さ!」って思うんだけど、これも惚れた弱味でね。

   常磐津節が終わる頃にゃ、きっと寝ちまってるに違いないのにねぇ〜


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こんな江戸人情話しが口から飛び出して来て、何ともビックリ仰天です。

まるでお江戸を見て来たみたいに、物語がそこに息づいてるじゃありませんか。

あれ〜っ? 

これって昔見た時代劇のワンシーンかな?

それとも何かの時代小説だったかしら?

う〜ん、どうにも覚えがないなぁ〜

この常磐津のお師匠さんって一体ナニ者なんでしょか?

妙に懐かしい感じもするけど、ご先祖さん?

あるいはもしかして、これは私の過去世でしょうか?

だから江戸時代が気になってたの?

過去世にしても私、三味線触った事もありませんが・・・

大体あなた、常磐津って長唄とどう違うのよ。



妄想の中のお師匠さんは、ちょっと小粋な<色女>でした。

正々堂々、お妾稼業を生きてます。

こっちの世界は平成の御代。 

二千と飛んで十三年。

お師匠さんのスピリッツは、何かの弾みで波動共鳴したんでしょうか?

私の中でやけにイキイキしてるんです。


お師匠さん、私に何か言いたい事でもあるんですかい?

それならどうぞ、言っておくんなさい。

私で良けりゃあ代弁しますよ。

ようこそお師匠さん。

あんたの話しを、もっと詳しく聞かせて下さいましな。




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by viva1213yumiko | 2013-06-30 23:03 | おとぎ話・こぼれ話 | Comments(0)
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