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綴じてない哲学書

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それはうらぶれた路地の奥。

小さくみすぼらしい店だった。

秘密の小部屋にロウソクが揺らめくと、老婆の皺だらけの指は一枚のカードを指し示した。

そのカードには<Death>の文字。

死神は大鎌を振りかざし、あざ笑うようにこちらを凝視している。

もう運命は後戻り出来ない。

死神に選ばれた者は誰も皆、人生を滑り落ちて行くのだ・・・


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映画や小説の影響か、タロット占いをこうイメージする人がいます。

タロットワークの事を「何かオカルト的世界の入口に違いない」と疑念の目で見ているようなのです。

あなたがそうだとしたら、もう心配は無用です。

タロットは決してダークで怪しげなものではなく、むしろ自分の成長を助けるために使う事が出来るんですね。

それはあなた自身の<自己発見のツール><気づきの道具>に成り得るのです。



人生を思い通りに生きるため、必要なものって何だか分かりますか?

人生をよりクリエイティブに生きるためには、自分の内面(インナーリアリティー)と外側の現実(アウターリアリティー)とを調和させる事が大切です。

つまり自分の内なる源とコミュニケーションし、嘘偽りのない心の本音を探り出すって事なんですね。

物事のあらゆる問いの答えは、日常触れる事出来ない無意識の深い次元に横たわっています。

普段は無視してるこの無意識の働きに、我々は大きな影響を受けているのです。


日常生活では誰も皆、<非合理で本能的エネルギー>の事なんてすっかり忘れて暮らしてますよね。

しかし無意識の世界には、この手の厄介ものがあちこちに潜んでいるのです。

だから無意識には十分な注意が必要です。

それは、受け入れがたい欲望と衝動の生息する、荒れ放題のジャングルのようなものだからです。

ヘビや獣が突然襲いかかり、あなたを傷つける可能性も大いにあります。

だから無意識のジャングルを整理整頓して、美しい庭園に作り変えなければなりません。

そうしないと、いつまでたってもあなたは<本能的エネルギー>に振り回され、同じ過ちを延々と繰り返し、人生の限られた時間をムダに過ごす事になりかねないからです。
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タロットカードが<自己発見のツール>だと言われるのは、庭園を作るための設計図になってくれるからなのです。


あなたは自分自身をどれだけ分かっているのでしょうか?

懲りる事なく繰り返してしまう、あのイヤな癖。

いつも不意をつき、自動的に涌き上る厄介な感情。

それらは一体どこからやって来るのでしょう。

カードは人の無意識の中にあるものを探り当てます。

自分自身を更に深く理解し、内なる能力を引き出す事が可能かどうか、教えてくれるのです。


引かれたカードはただの偶然で、意味のないランダムな出来事のような気がしますよね。

しかし別の見方をすると、それは「内的な心の状態と外的な出来事の間にある、不思議な相互作用の結果」とも言えるのです。

それはとても意味深い事なんですね。

メッセージって、つまり<内的世界と外的世界の結びつき>の事なんです。

だから心の奥深くの真実をタロットに託せば、必ずやカードはメッセージを伝えてくれるのです。


「我々が心を解放し耳を傾けた時、初めて意味が浮かび上がって来る・・・」

考えてみると不思議な話しです。

そこには深い叡智が隠されているように思えて仕様がありません。

だからなのでしょう・・・

タロットは<綴じてない哲学書>とも言われているのです。




by viva1213yumiko | 2013-11-06 15:12 | 人生・霊性 | Comments(0)
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