英国出身のアーティスト、ケイト・ブッシュには<リリー>というタイトルの楽曲があります。 妖精のような、魔物のような、この世のものと思えない不思議な声。 絵画から飛び出して来たような年齢不詳の可憐な容姿。 私は彼女が作る物語性に富んだ音楽の大ファンでした。 今でもどの曲も大好きなのだが、この<リリー>という曲は特に個人的な思い入れがあります。 「霊的能力を持つリリーという老女からアドヴァイスを受け、呪いを解くために魔法陣の作り方を学ぶ」といった内容の曲なのですが・・・ ま、いわゆる<魔除けの唄>とも言えるでしょうか? ミュージックビデオに出演してるのは、当時ケイトの相談に乗っていたスピリチャルアドバイザーで、実名もその名の通りのリリーさん本人が、特別に友情出演していると言われました。 ケイト・ブッシュは神秘主義に傾倒したアーティストです。 なので、その噂はかなり信憑性あるかも知れません。 創作の中の架空の話しではなく、魔法陣の作り方くらい本当にリリーさんからホントに習っていた可能性があります。 シャーマニックな資質を持つ彼女なら、そのぐらい容易に出来たと思いますね。 純正な魔女の血統を感じさせる、私の青春時代のアイドル、ケイト・ブッシュ。 彼女のあの独特の声は、今も古さを全く感じさせない独創性があります。 <超越しちゃったアイドル>ってカテゴリーで番付したら、私的には間違いなく<西の横綱>です。 魔法や魔術を行使する際に描く円状の文様のこと。 それを<魔法陣>と呼びます。 唄の中では炎のサークルに大天使(アークエンジェル)を召喚し、自分を守護する方法をリリーからレクチャーされます。 ガブリエルよ、我が前に ラファエルよ、我が後ろに ミカエルよ、我が右に ウリエルよ、我が左に 炎の魔法陣に現れ出でよ <ガブリエル><ラファエル><ミカエル><ウリエル>の四大天使を、前後左右に配した魔法陣。 それは霊的パワーを駆使した<方陣>です。 兵法では兵士を四角形に配置する陣立てのことを<方陣>というのだそうです。 その四角形の陣立てをサークルの中に配置して、360度全方位から四大天使(四天王でも可)の加護を受ける布陣。 自分をプロテクトするのに最強の布陣を、先輩魔女から教えてもらってる訳ですね。 魔法陣って悪魔を呼び出す場所のことじゃなかった? 子供の頃読んだ水木しげるの<悪魔くん>では、確か魔法陣の中から悪魔が出て来てたような記憶がするけど・・・ しかし本来の魔法陣はそうではありません。 悪しき力から身を守る装置のことを指すのです。 魔術師たちは魔法陣の内側に入り、自分の身を守りながら悪霊と対峙します。 だから魔法陣そのものに悪魔を呼ぶパワーがある訳じゃないので、そこら辺はお間違いのないようにどうぞ。 魔法陣っていうのは<聖>と<魔>とを分かつ領域のことです。 つまりこの世界と異なる世界をつなぐ<ゲート>のことですね。 魔法陣の図形や文字にはひとつひとつ意味があり、それらの組み合わせは、ある種<世界の縮図>となっています。 魔法陣は異界と現世をつなぐ装置なのです。 魔法陣を描くのは、世界の真理の理解を示すことで、世界そのものを変容させる行為でもあるんですね。 術者が魔法陣の内部に身を置けば、悪霊から害を受けないよう身を守ることが出来ます。 悪霊を魔法陣の中に閉じ込めて、檻にすることも出来るようです。 そういう意味でも魔法陣とは、魔術師が自ら召喚する悪魔や死霊から、身を守るための<結界>と言って良いでしょう。 古今東西、魔除けの時方法は不思議なくらい良く似ています。 <結界>は聖なる領域と俗なる領域を分け、秩序を維持するため区域を限定する意味があります。 それは特殊なエネルギーを保った<神秘空間>のこと。 真の能力者が張る強力な<結界>は、悪霊や厄災などあらゆるネガティブエネルギーから対象物を守り、空間を清浄に保つ効果があります。 <結界>でエネルギー的な仕切りを作ることで、霊や邪気のネガティヴエネルギーの干渉を受けない状態を目指します。 <悪>って純粋で穢れないものがきっと苦手なんでしょうね。 皇居や伊勢神宮がいかに強力に<結界>が張られているかは一目瞭然ですよね。 魔の<方陣>は風水にも用いられます。 自分を守護する存在を、家の東西南北それぞれの角に見張りを立てるように備えます。 護符・盛り塩・お香・鏡・パワーストーン。 沖縄のシーサーでも構いません。 装置はお好みのもので構わないのです。 日常生活で少しずつ受けてしまう邪気を蓄積させないように、自分が住む場所に<結界>を張ること。 自分が関わる場所のエネルギーを浄化をして、運を管理することが大切です。 また<結界>は場所だけでなく、人と人との間にも存在しています。 残念ながら<悪>は魔物の世界ばかりにいるとは限らない。 あなたに敵意を持ってる人が、負の感情をあなたに向けることだっ有り得ます。 多くの人は気付いていないけど、人間は皆それぞれエネルギーのフィールドを持っているのです。 それはその人のエネルギーの状態によって常に変動してるのですが、数値にするとおよそ20㎝から1メートルだとか? 誰もがその程度の<結界>を装備してるのです。 そのフィールドの内側に誰かが侵入すると、肉体の細胞は敏感に反応する。 相手が持つ波長と同調するかしないかで、警戒態勢を取ったり、攻撃モードになったり、心地良く安らいだりします。 結界の内側に他者の異質なエネルギーが入ると、敏感な人はそれを感じて疲れてしまう。 たくさんの人が集まる場所に足を踏み込まなけれればならない時には、体全体を真っ白な光の皮膜で覆われている自分をイメージすると良いでしょう。 これで他者の負のエネルギーを受けることも、自分のエネルギーを奪われる心配もなくなります。 イメージすることで<結界>を張ることは出来るんですね。 人間の結界とは、これ以上近寄るとこちらのエネルギーフィールドに乱れが生じてしまうから、他者を踏み込ませたくないというスペースのこと。 時々エネルギーフィールドにものすごく鈍感で、人の領域にずけずけ侵入して来る人がいますが、そういう人はもっとエネルギーに敏感になる必要があります。 恐れや心配といった負のエネルギーを持つ人は、元気な人のエネルギーを意識しないまま吸い上げてしまいます。 悪しきものは音も立てずにあなたに忍び寄るんですね〜 不幸にして負のエネルギーに飲み込まれてしまった時は、ひとりで立ち向かおうとすると逆効果。 自分を守護する存在を呼び出し「助けてほしい」と念じてみましょう。 守護者は世界を浄化し、悪しきものを駆逐する役目を担っています。 信じる者は救われます。 きっとあなたを守ってくれるでしょう。 人間とはエネルギーが肉体をまとった存在です。 人間と人間の間には目に見えないエネルギーの引力があって、それが人と人とを結びつけています。 だからエネルギーについてもっと敏感にならないとダメなんです。 エネルギーは言葉よりもっと雄弁に、全てを語ってしまうんですね。 世界中の全ての愛はたったひとつの大きなサークルの中で循環してます。 我々はその中で自分の殻を頑なに守り続ける、ほんの小さな存在なのです。 あなたをプロテクトしてくれる良きスピリッツたちに<魔法陣>をお任せしてみましょう。 大いなる存在に子供のようにこの身を委ね、安心しきって生きて行けます。 人生とは実はそういうもの。 そうであってちっとも構わないんですね。
by viva1213yumiko
| 2017-09-14 13:00
| おとぎ話・こぼれ話
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