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女は匂いで男を選ぶ?

巷で囁かれる都市伝説の中に<男は女を見た目で選び、女は男を匂いで選ぶ>というものがあります。

これは実際、本当なのかどうか?

何だか気になって仕方なくなったことがあります。

TVで<男の着ていたTシャツの匂いだけで、好みのタイプの男を見分ける>というような実験を見たことがあるが、実際女たちは、結構な確率で好みの異性を匂いから判断していることが分かりました。

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これはどうやらヒトのDNAに関わるものらしいのです。

DNAが、我々の持つ最も高度な情報蓄積装置の100兆倍を超える情報量を内蔵する、複製可能な情報蓄積モジュールであることは良く知られています。

だから遺伝子コードDNAとは、<何か未知の無意識レベルで、すべての生きとし生けるものの生物学的記憶の架け橋を提供している可能性がある>らしいのだそうです。

しかもDNAとは、体のどの部分から採取しても、他の体の部分の遺伝子情報を含んでいる。

髪の毛・爪・血液・汗など、私たち一人一人を構成している遺伝子の配列パターンは、常に遺伝子内部に内蔵されて、常に同じパターンを持っているということなのです。


ということは・・・

「我々は異性の好みすら、遺伝子に支配されている」って事になる?

私たちの恋愛や結婚は、DNAの巧妙な戦略の下に置かれていて、抵抗すら出来ない未知の力の賜物なのでしょうか?

やれやれ、考えてみると空恐ろしいことでありますね。


「営業部の○○君なんかさぁ、どう?イケてない?」

女子会などで、からかい気味に若い娘に尋ねると、

「ダメダメ勘弁して下さい。 あの人は生理的に受けつけませんっ!」

なんて即座にキッパリ言われるのだが、それは膨大な遺伝子情報による正確な解析が瞬時に行われている証拠でもあるわけなのですよね。

確かに視覚や聴覚と違って、臭覚からの情報は補正効果が薄い。

久しぶりに逢った彼が「前よりイケメンになった」とか、「言うことがマトモになって来た」ということはあったとしても、「アイツもだいぶ成長して、いい匂いになったじゃん」なんてありえない話しです。

大概の女子は、一度イヤな匂いと心が認識したら、どんなに知的な会話をしよううと、ボディビルで肉体を鍛え上げようと、修正不可なのだそうです。

だたの<イヤな匂いの男>として脳にインプットされ、カテゴライズされてしまうのだそうで、そのカテゴリーとはたったひとつ、<生理的にダメ>といわれるジャンルなのです。

その手の会話をする時の、彼女たちの素っ気なさ、迷いのなさには、むしろ私の方が驚いてしまうほどです。


これって考えてみると、もの凄〜いことだと思いませんか?

もの凄〜い匠の技というべきか・・・

現存する、人間の野生の動物的本能を彷彿とさせてくれます。

本来は人間も、公園デビューの犬のようにクンクン嗅ぎ回っては、相手が敵か味方か、自分より立場が上か下か、趣味思考が合うか合わないか、色んなレベルでの情報を判断出来るのではないでしょうか。

それだったら、どんなにかシンプルで生きやすい人生になることか・・・

「家柄は?」「収入は?」「家族は?」「趣味は?」「金銭感覚は?」

婚活中の女子と話しをしてみると、いらない雑多な情報に振り回され、疲れて混乱してしまうケースが圧倒的に多いのです。

こうなったら人間の本来の野生の力を目覚めさせるためにも、各種合コンではA君・B君・C君に等しくハンカチで脇の汗を拭ってもらい、それを控え室の女子に検査させた方が、カップリングの効率が上がるというものではありませんかね?


このように匂いから来る情報には、圧倒的無意識レベルでのやり取りが盛んに行われているのです。

女性は物事を全体的・直感的に認識する傾向がより強いから、臭覚から来る、この理屈にならないスキ・キライの判断がより明確だったりする。

古今東西、女の直感が恐ろしいと言われるのも、そこら辺のことを指しているんだと思いますね。

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ところで私事ですが、久しぶりに田舎から都会へ戻ると、電車の中で人間の匂いが気になり、臭くてたまらなく感じることがあります。

これは酒臭い人・タバコ臭い人・香水臭い人っていう特定のものから来る匂いではなく、自分が本当に生の人間の匂いを感じ取っているのが分かってしまう、不思議な経験なのです。


人間の匂いとは、不自然な暴力性を秘めたような、傷み始めた生肉の匂い。

野生動物は人間の匂いを警戒して、近づかないように一定の距離をとるけど、たくさんの人がひしめき合っている場所から気配を外す訳にもいかず困ります。

そんな時私は、冬眠途中の山から迷い降りたクマのように、少し混乱して不機嫌になってしまうのです。

なぜだか自分が、獣チックな新生物に進化しているんじゃないかって、しみじみ思えるそんな瞬間でもあるのです。




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by viva1213yumiko | 2013-02-28 12:17 | おとぎ話・こぼれ話 | Comments(0)

妖精ウィリの呪い

身分違いの恋というものがあります。

現代の社会ではあまりピンと来ないかも知れないけど、封建制がしっかり根付いてた時代には、そんな身分違いの恋がもたらした悲劇が、たくさん存在していただろうと、お芝居や小説から容易に想像されます。

モーツアルトのオペラ<フィガロの結婚>は、領主様の小作民に対する初夜権をめぐるドタバタ劇をテーマにしているのだから、どこの国でも権力を持つ者はやりたい放題だったみたいです。

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バレエ<ジゼル>の舞台背景は、そういった歴史の暗黒面を考えざるを得ない深いテーマが潜んでいます。

貴族の身分を隠し、農夫の扮装で村娘ジゼルの元に通い、言い寄る、お坊っちゃまアルベルト。

純粋といえば純粋、無鉄砲といえば無鉄砲な王子の恋は、秋の収穫祭の踊りを背景に盛り上がりを見せている。

しかし若さっていつの時代でも無分別。

しかもその無分別さが人を深く傷つけていることに気づきさえしないのだから、若殿はいつの時代でもお気楽なものです。


ところが、貴族の身分を森番に暴露された挙げ句、実は正当な貴婦人の婚約者までいたことが、バレバレになってしまうのですね。

素朴な村娘ジゼルは、あまりの衝撃に正気を失い、錯乱してそのまま呆気なく絶命してしまう。

アルベルト王子は打ちのめされてその場を逃げ去るが、夜、罪悪感と傷心の気持ちでジゼルの墓に花束を持ってあらわれるのです。

すると、鬼火のように白くゆらめくものが、夜の森の中をフワフワと漂っていることに気付く。

それは、白く純粋で、背中に小さな羽を持ち、透けるほど軽いドレスに身を包んだ妖精の群れだったのです。

これこそが、森の妖精ウィリなのであります。

 
男をまだ知らぬまま、嫁入り前に命を落とした乙女は、ウィリという地縛霊に姿を変える。

そして、夜になると自らの墓から抜け出し、夜の森を踊り狂っているらしい。


可憐で儚げなこの妖精は、単体ではさほどパワーはないけど、軍団を作って活動をすると思わぬ大胆な行動に出る。

リーダー格の妖精ミルタの号令が掛かると、このウィリ軍団は一糸乱れぬフォーメーションで踊りだし、女をひどい目に合わせた悪い男を見つけるや踊りの輪に引きずり込み、最後には踊り狂って死ぬように巧妙な罠にかけるのです。

可憐な見かけとは違ってこのウィリ軍団、男に対する怨念が生々しくこもっているのだ。

50ccのミニバイク&お揃いの衣装で軍団を作り、コンビニ前の駐車場で男を張って、リンチしてやろうとこん棒持って待ち構えるレディース軍団といった風情でなのであります。

女にひどい仕打ちをした男たちを、止めようにも止められない踊り地獄の輪の中に放り込み、最後には沼地に突き落として殺してしまうのだから、ウィリって本当に恐ろしい妖精なのです。



夜の森っていうのは、不思議な気配に包まれるんですよねぇ。

特に春から夏、森の生気がムンムン漂うその頃は、柔らかな綿毛に包まれた種子を運ぶ、浮遊する奇妙な物体があちらこちらに見つけられるのですよ。

ホタルのように輝きながら、音もなくふわふわ浮遊する物体を追いかけて小川沿いを行くと、見たこともない様な水辺に誘導され、ふと気づくと靴をぐっしょり濡らしていたりする・・・

処女の化身が森に入って来た男を一晩中踊り狂わし、殺してしまうというのは、どこかエロチックな響きがありますが、そんな誘惑の意図を感じさせるような森の甘い罠なのです。

なんだかゾクっと来るものがありますよね。

結婚を目前に、成仏出来なかった処女のその意固地さは、女の怖さであるとともに、官能的なエロティシズムになっているのかも知れませんね。

夜の森ってのは、そういう怨念が沸いて出てくる場所でもあります。

人のダークサイトをそっとくすぐるような怖さを秘めていいるので、本当にご用心なのです。

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それにしても「女を弄ぶと、因果応報ろくなことはないぞ」という教えに、このバレエは格好の題材ですね。

私の知っている限りでも、一晩中踊り明かし、翌朝目の下にクマを作って「許して下さい」と懇願することになりそうな連中は結構いるじゃないですか!

この際だからリストを作ってウィリのリーダー、ミルタに贈っておこうかしら。

ローズマリーの小枝を一振りしただけで、悪い男を刑に処してくれるはずです。


処女の怨念は誠に恐ろしいものがあります。

かつて処女だった女の怨念も含め、殿方は十分にお気をつけ遊ばせ・・・




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by viva1213yumiko | 2013-02-25 13:12 | オペラ・バレエ・映画 | Comments(0)

花と鼻

日差しに少しずつ春めいた気配を感じる今日この頃です。

早春の花はいったいどこまで咲いているのか、路上観察に出かけてみると・・・


ロウバイ、満開でプンプン香ってました。
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福寿草、健気に咲いてました。
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ああ、春の足音はすぐそこまで、確実にやって来ているのであります。


しかし、私の体調はこの路上観察デー辺りを境にみるみる急降下して、とうとうダウンしてしまいました。

今シーズン、一度も風邪を引いてないのを自慢していたのに、ついに陥落です。

二日間寝込んで、ベッドの回りには見事なティッシュの花びらを咲かすこととなってしまいました。



  
 <鼻セレブ> ティッシュの花も満開で 私も今日だけ <花セレブ>かな   



<花セレブ>と<鼻セレブ>

<花>と<鼻>

同じ「音」ですよね。

日本語の音韻は「音」が先に存在して出来た言葉なので、基本的に同意同義なのです。

だから、この<花>と<鼻>という単語にも同じ意味が込められているって知ってましたか?


漢字が伝わる以前から日本で話されていた本来の日本語、<大和言葉>のルーツはとても古く、縄文時代以前にさかのぼると言われていますが、確かな事は分かっていません。

もともとはアミニズムなどの自然崇拝から来て、大自然や宇宙などに対する<祈り言葉>だと考えられているのだそうです。

だから、大和言葉は「音」をとても大切にするのだそうです。

本来言葉とは「エネルギーの振動」「音のエネルギー」に他なりませんから、「形」よりも「音」の方がより大切なのは自然の理なのです。

大和言葉から繋がる日本語には一音づつ個別の意味があるのが特徴。

きちんと意味のある一音をはっきりと発音することは日本語に呪文のような力を引き寄せることとなるのだそうです。


日本語の「あいうえお」50音には、すべて一音づつに意味があります。

例えば「はな」の「は」は、[放つ・発する・吐く]など大きく広がって出て行くエネルギーのことを表していています。

「はな」の「な」は、[和む・なれる・並ぶ]など調和のエネルギーを発するものを表します。

つまり、「はな」という「音」を大和言葉的に解釈すると、「先端にあって調和のエネルギーを発するもの」と読み解くことが出来るのです。

これが日本語の「花」と「鼻」に共通する隠れた本来の意味なのだそうです。

かぜを引いて何度も何度も鼻をかむのは、身体が本来の調和を取り戻そうと懸命に働いてくれている、まさしくそのものなんですね。


「先端部分で調和のエネルギーを発するもの」・・・

枝の先端で春のエネルギーを表現する「花」と、顔の先端でばい菌エネルギーを排出する「鼻」

そう言われてみると、どこか似たところがあるような気もしてくるから不思議ですね。




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by viva1213yumiko | 2013-02-17 14:40 | 季節・行事 | Comments(0)

執着切りのテクニック

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縁切り寺・縁切り神社と呼ばれる<縁切りスポット>があります。

鎌倉の東慶寺、群馬の満徳寺、京都の安井金比羅宮などが良く知られています。

恋愛以外にも病気、借金、酒、タバコ、ギャンブルなど・・・

人には誰でも切りたい縁がひとつやふたつ必ずあります。

それらの<縁切りスポット>では、多分徳の高いお坊さんや霊能者が神仏に祈祷して、「エイヤッ!」とばかりに気合いを込め、悪因縁の霊障を断ち切ってくれるのだと思われます。

儀式と共に悪い因縁は解きほぐされ、相談者は一皮むけたようにスッキリした表情になったりするのかも知れません。


世の中には、不毛な愛情関係やドメスティック・バイオレンスに苦しんでいる人がたくさん存在します。

離れたいのにどうしても近づいてしまう、不毛で痛みのある強い執着の人間関係です。

それらに苦しんでる人々は、絡み合った人間関係の悪影響の因縁から自由になりたいと、さぞかし強く願うことでしょう。


米国のスピリチュアル・ヒーラーの記した<執着切り>のハウツー本を、図書館で偶然見つけたので借りて読んでみることにしました。

著者のローズ・ローズトゥリーさんによると、二人の人間の間にはアタッチメント・コードという目に見えないエネルギー状のひも(コード)が存在しているのだそうです。

このコードの中には、重大なメジャー・コードと、そうでないマイナー・コードとが存在するのですが、影響力の強いメジャー・コードに捕われてしまうと、あなたの思考や感情は歪められ、まるでマリオネットのように操られてしまうといいます。

そしていつまでも古いパターンから脱却出来ず、人生において多くの問題を抱え込むことになってしまうのだそうです。

けれど、この種の危険なコードを取り除く方法として、カッティング・コードというスキルがあるのだそうです。

カッティング・コードとは「その人のオーラに働きかけることで、悪影響を及ぼしているアタッチメント・コードをカットする技法」なのだそう。

これは特定の人物との人間関係そのものを終わらせるための手段ではなく、その人物とのエネルギー面での問題を取り除くための手段なのです。

例えば伴侶や恋人との関係がうまくいかなくなると、人はとかく離婚や別れを考えますが、その前にまずアタッチメント・コードを断ち切って、その人との間にある有害なエネルギー・パターンを取り除き、エネルギー面のバランス回復をはかる方が賢明だと言えることでしょう。

コードをカットしても相手との人間関係が終わってしまう訳ではなく、お互いの人生を前進させるプラスの効果をもたらしてくれるという訳です。


普段、私たちは自分のアタッチメント・コードを意識することはありませんが、このコードは絶えず人の潜在意識レベルに働きかけていて、そのせいで私たちはもう忘れていいはずの古い出来事や、それに関係するエネルギーを無意識の内に何度も何度も思い出すことになってしまいます。

<満足いかなかった親との愛情関係>

<小さな頃の恥ずかしい思い出>

<学校や職場でのいじめ体験>

<惨めな思いをした恋愛>

そういう過去の記憶は、普段意識していなくてもアタッチメント・コードを通じて、私たちの中である種のパターンとして鮮やかに甦ってしまうものなのです。

過去から生じたネガティブなエネルギー・パターンは人知れずあなたに延々と影響を及ぼし続け、結果、イライラさせるような人物や出来事を引き寄せてしまうのです。

だから、「このアタッチメント・コードの悪いパターンから抜け出さない限り、誰かと付き合っても相手から裏切られたり、不愉快な仕打ちを受けて苦しむこととなってしまうでしょう」と教えています。

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いやはや、これには驚きました。

乙女のロマン<赤い糸伝説>だけでなく、悪因縁のプンプン漂う<黒い糸伝説>も存在していたとは・・・


しかし、しかしですよ。

私、ここには全ての真実があると思うのです。

だって見近な人間関係でイライラさせられた時のことを考えても見てごらんなさい。

その時顔を見せる感情というのは、その時点でそこに生じている問題ではなく、大概どこか遠い過去からの得体の知れない感情に乗っ取られているのではありませんか?

後になって「なんであんなに感情的になってしまったのだろう?」と疑問に思うことがありますよね。

そんな場合は、あなたのアタッチメント・コードの糸が絡んでいるのだと考えてまず間違いありません。

絡み合った糸は、何度も同じパターンで繰り返されます。

「問題ある関係に懲りて別れてはみたものの、新たに出逢った人とも又、似たような問題が繰り返される」

そんな不思議な現象が多いのも、自分が発しているパターン波動のせいだったんです。


絡み合った人間関係の悪影響から自由になる技法。

オーラを読み取り、執着のコードを切る<アタッチメント・コード・カッティング>

しかし嫌だと思う人とのコードを、むやみやたらとカットすれば良いというものでもなく、エネルギー的に安全に、それなりのステップを踏みながらカットすることの大切さも、著者は訴えています。

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縁切り寺で神仏の加護に頼るか、それとも自身で執着切りの儀式を行うか・・・

う〜ん、迷うところでありますね。




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by viva1213yumiko | 2013-02-12 20:20 | 人生・霊性 | Comments(0)

魔女の軟膏

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いわゆる<伝統的魔女>というのは、キリスト教布教以前のヨーロッパで信仰されていた、土着の神々(特に豊穣の女神)に帰依する巫女のことを意味しています。

そのため、世界中の他の文化圏のシャーマンや呪術者と同様、魔女たちは薬物や毒物を扱う術を心得ていたのです。


教会による魔女弾圧が始まる前は、どこの村や町にも一人や二人は必ずいたであろう、魔女が調合したハーブ薬を飲むことは、素朴な民間の医療行為でもあったと思われます。

魔女たちが作っていた薬の多くは、自然科学の知識のない民衆からすると、魔法と関係があると思われていました。

そんな薬の中に、<魔女の軟膏>と呼ばれるものがあったのです。


魔女の作る軟膏類には、大きく分けて二種類のものがあったそうです。

ひとつは薬草や鉱物などを煮込み、水分を適度に蒸発させて作る、粘液状の外用薬。

今でいうと、タイガーバームとかメンソレータムみたいな感じでしょうか。

傷や痛み、筋肉疲労、骨折などに効果があったらしいのです。


そしてもうひとつが、もっとミステリアスで魔術的な力を持つ<魔女の軟膏>

おもにサバト(魔女たちのお祭り騒ぎの催し)に参加する魔女が、ほうきに乗って会場へ飛んで行くために使ったとされているので<飛び軟膏>と呼ばれました。

このサバトという魔女集会は悪魔に敬意を表すための饗宴で、少なくとも年に1回以上金曜日の夜中過ぎに開催され、独のブロッケン山など標高の高い荒れ地で行われていたとされます。

<飛び軟膏>を使う時、魔女は一糸まとわぬ姿となり、全身にまんべんなく軟膏を塗り、使用するほうきの柄にもそれを塗る必要がありました。


<飛び軟膏>は魔女自身が自分の体質や霊的志向に合わせて調合していたので、使用する材料や製法は様々ですが、<コウモリの血液><マンドラゴラ><毒ゼリ><白スイレン>などは共通の素材として使われていたようです。

それ以外に、魔女たちは自分の好みによってベラドンナや大麻、アヘンなどを添加したといいます。

これらのオプションを加えることによって、飛行速度を増したり飛行距離を稼いだり出来るのだそうです。

ベラドンナや大麻やアヘンで分かるように、<飛び軟膏>を塗ることで意識が変容し、幻覚状態に陥ることとなります。

さらに催淫効果のある<毒ゼリ>や<白スイレン>を加えるのだから、魔女たちは幻覚の夢の中、恍惚を体感していただろうと考えられます。

幻覚状態の中でのエクスタシーが、空飛ぶ浮遊感と密接に結びついたと考えられるのです。


なんと言ったらいいのでしょうか。

ある意味ちょっと虚しいような、逆にちょっと羨ましいような・・・

かつて、オウム真理教の尊師の空中浮遊写真が話題になってましたが、きっと彼も必死に空中を飛びながら、夢幻の世界を彷徨っていたに違いないのでしょう。

一部の優れた魔女たちは、本物の<飛び軟膏>でブロッケン山まで飛んで行き、悪魔の尻に接吻し、悪魔の刻印を貰ったのでしょうけど、出来の悪い魔女たちは幻覚作用が効くあいだ飛ぶ夢を見続けて、サバトに参加したと信じただけなのかも知れませんね。


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ところで、<空を飛ぶ夢>なら私も良く見てたんですよね。

かつて、もっともっと多感な頃には、ジブリアニメのヒロインみたいなファンタジックな夢を良く見ていたものです。

「飛ぶ夢を見た後は疲れる」という印象も残っています。

思うに睡眠中、私の脳内では勝手に、魔女の<飛び軟膏>が生成されていたのではないかとも考えられます。

子供の頃は比較的ぼんやりしてることの多い少女だったのですが、こと睡眠時に限っては誰よりも生き生きと、アストラル界での冒険活劇を繰り広げていたのかも知れませんね。




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by viva1213yumiko | 2013-02-07 00:55 | おとぎ話・こぼれ話 | Comments(0)

媚薬チョコ

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昔から「チョコレートは媚薬である」と、言われて来ました。

媚薬か否かで、17世紀には聖職者の間で活発な論議があったくらいです。

カカオにはカフェイン(興奮作用)とテオブロミン(精神安定作用)が含まれていますし、チョコの香りが脳に働きかけると快楽物質のドーパミンが分泌されるのだそうです。

また、恋して胸がときめいた時出てくるPEAというホルモンがカカオエキスから排出されるらしく、当然カカオ分が多い方が媚薬効果UPなんだそうです。

なんでも女性はチョコを食べると、目の前の男性がステキに見えて来るらしいですゾ。

まさにコーフン&リラックス&胸キュンの、<惚れ薬スイーツ>と言えるのではないでしょうか。


チョコレートが初めてヨーロッパに伝わったのは1526年。

マヤ人と接触したコルテスは、そこでマヤの王族や貴族の飲む貴重な飲料<チョコラートル>を知りました。

現地の言葉で苦い飲み物を意味するこの<チョコラートル>を、帰国したコルテスがスペイン王に献上したのが始まりだとされてています。

しかし<チョコラートル>は、カカオ豆を火で焙り、石臼ですりつぶしてドロドロの液状にしたものに、バニラや胡椒やトウガラシ等で味付けしたもので、非常に苦くヨーロッパ人の嗜好には合わなかったのです。

そこで砂糖を混ぜて口当たりを良くしたところ、王侯貴族や富裕層に瞬く間に広がって行きました。

やがて植民地栽培もされ、庶民層にも拡大したのですが、チョコレートドリンクは手工業的に作られていたので、その製法はあくまでも<摩訶不思議な秘方>でした。

チョコレートが媚薬と結びつけられるようになったのは、このようないきさつの為なのです。

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媚薬とは、異性の心を自分に引きつける薬のこと。

シェイクスピアなど、惚れ薬を主題にした物語も多いですよね。

普段は自分を袖にしていた絶世の美女(美男)が、小さな薬を飲んだだけで、次の瞬間からぞっこん惚れ込んでしまうのですから、いかに人が理想の伴侶を手に入れることを人生の大事と考えていたかの証しでもあります。


中世騎士物語の<トリスタンとイゾルデ>は、「一緒に飲んだ者は身も心もひとつとなって、生きている間も死んだ後も永遠に愛し合い続ける」強力な媚薬に運命を翻弄される男女の悲劇ですが、ここに登場する媚薬<フィルトル>は、草や花や木の根を葡萄酒の中に浸し、秘法をつくし、魔術を加えて完成させたものなのです。

媚薬<フィルトル>を作り、輿入れするイゾルデに渡したのは、アイルランド王妃の母親なのですが、王妃自らが薬草やら毒物やら秘儀やらを知ってる魔女でもある、という点がなかなか興味深いですよね。

古今東西、時の権力達の多くが媚薬の実在を信じて疑わず、巨費を投じてそれを探し求めたことなのでしょう。


しかし媚薬なら、この日本に驚くほどたくさんあったんですよねぇ~

一番有名なのが<イモリの黒焼き>

これは食するのでなく、<イモリの黒焼き>を粉末状にして、相手に気付かれぬようにその頭上にふりかけるといいらしいですよ。

不思議なことに相手は自分に一目惚れしてしまうというのです。

また精力剤的な扱いでは、<マムシ>や<ハブ>や<朝鮮人参>

それから<スッポンの生き血>とか、海の<ナマコ>も知られてますよね。

性に開放的だった江戸期は、<艶本>や<春画>も比較的容易に手に入ったし、愛の秘薬<惚れ薬>は粋な風俗として江戸川柳に詠われたほどです。

また、薬屋に実在したそれら媚薬の商品名も、<長命丸>とか<女悦丸>とか<たけり丸>とか、なんとも言えないネーミングで、ホント笑っちゃうのです。

江戸の人々のおおらかな遊び心には驚くべきものがありますよね。

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「チョコレートは媚薬である」

嘘みたいな話しだが、伊の近年の医学研究でも「チョコレートを日常食べる女性は、そうでない女性に比べてより良いセックスライフを送っている」と発表したんだとか・・・

カフェインや砂糖や、チョコレートの中のドラッグ的成分に常習性があることもこの手の媚薬伝説に拍車をかけているのかも知れませんね。

付き合い方次第で毒にも薬にもなるチョコレート。

バレンタインデーをきっかけに、是非皆さん、ご自分なりに媚薬の研究をしてみて下さい。




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by viva1213yumiko | 2013-02-04 13:01 | 衣・食・住 | Comments(0)