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ナショナリズム狂騒曲

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世界各地でナショナリズムの嵐が吹き荒れています。

豊かな先進国にさえ、ナショナリズムとセクト主義が盛り上がりつつある状況です。

長いこと<平和ボケ>と揶揄されて来た、この日本も例外ではありません。

<ネトウヨ>と呼ばれる新しい愛国主義者たちの台頭もあり、何となくキナ臭い不穏な香りが漂って来ています。

しかし<ネトウヨ>の人々の気持ちも良~く理解出来ますね。

彼らは彼らなりに不安を抱えています。

その不安のはけぐちに、ピンポイントで台頭して来たもの。

それがナショナリズムだったんじゃないでしょうか。

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こんなにも激変している世界です。

感性の鋭い若い人ほど、時代のこの大きなうねりと無関係ではいられません。

終身雇用制が壊れて不安定な契約労働が一般化し、頑張って豊かさを享受すればそれで幸せだった<幸福の一般モデル>は消滅してしまいました。

だから人は個人の幸福に走った。

<オタク>や<オタク文化>がその代表ですね。

低収入でも好きな趣味の世界に引き籠ることで、幸福を享受出来たからです。

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個人的事情から、私は<オタク>と呼ばれる人々と接する機会も結構多いのですが、実際<オタク>の人たちはお人好しで気の良い連中が多いのです。

彼らがこだわってる世界を否定しさえしなければ、その世界観の中で静かに穏やかに生きて行けるような、そんな<心優しき人種>なのです。

恥ずかしがり屋の平和主義者で、ちょっと要領が悪いだけの、素直なごく普通の人たちばかりです。

ただ世界観の異なる他者との協調性に欠けるので、コミュニケーション能力に偏りがあり、誤解されやすいのかも知れません。

自分の世界にどっぷりハマってその世界で完結してるので、他者からは理解され難いし、開き直りも強いので周囲の人との軋轢もあるでしょうね。

親御さんの立場に立ってみたら、さぞかし歯がゆいのではないでしょうか?


けれどそんな自己完結型の<オタク>にも、いずれは限界が訪れます。

その引きこもり文化がほころび始めた時(オタクに飽きた時)、嫌でも自分の現実と向き合わなければならなくなるからです。

そんな時(現実に引っ張り出された時)人はとてつもない空しさに襲われます。

ちょっと想像してみて下さい。

あなたにはその空虚感が理解出来ますか?

おそらく自分への嫌悪感が一気に吹き上がることでしょうね。

怒濤のような空しさに打ちのめされるに違いありません。

そのような空しさに飲み込まれた時、人は個人としての生き方を捨てたくなる衝動に取り憑かれがちです。

多くの人は個人を超えたものに包み込まれ、それに向かって自己を放棄したくなる衝動に駆られるのではないのでしょうか?

何となく分かるような気がして来ました?

注意して下さい。 

それがナショナリズムの正体です。
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ナショナリズムは他の国に対する敵愾心を煽ることで国家への帰属意識を呼び覚まし、個人を国家共同体へと溶け込ませます。

大きな共同体に包み込まれる興奮と歓喜を呼び起こされるからですね。

空虚感に手を焼く人にとって、これは大きな救いとなるのでしょう。

真の個性化を遂げられない多くの日本人が、この衝動に巻き込まれて行ってしまいそうな、そんな気がしてしようがありません。

これは心配性のおばちゃんの戯言でしょうか?

このようなナショナリズムを歓喜する幸福感でなく、個人個人が内面から沸き上る充実感・幸福感をしみじみと感じる、そんな<内面的な幸福モデル>がどこかにあると思いたいです。

ナショナリズムの集団主義って、個人を集団に埋没させ、個人の意識を完全に奪ってしまいますよね。

これは魂の成長にとって、とってもマイナスなんです。

ナショナリズムだけではありません。

あらゆる集団主義はマイナスなんですよ。

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地球上の誰もが幸福を感じて生きて行く方法。

私はそれは、自分固有の魂のユニークさに気付くことだと思っています。

それこそが意識の目覚めであり、真の個性化だと思うのです。

個性化の過程とは、本来のあなた自身に戻ることを意味します。

そのためには人生の大胆な軌道修正が必要な人もいるでしょう。

それは容易い道ではないかも知れません。

しかし魂の自由と幸福を手に入れるため、自分の変化を恐れないで下さい。

ナショナリズムの安易な嵐に乗って、魂の成長を放棄しないで欲しいのです。




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by viva1213yumiko | 2014-04-27 22:27 | おとぎ話・こぼれ話 | Comments(0)

恋愛の心理

   「愛」と「恋」という字を比べてみて下さい

   「心」という字はどこに付いていますか?

   「恋」は下に、「愛」は真ん中にあります

   だから「愛は真心、恋は下心」なのです        江本勝

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恋愛に悩む人は多いですよね。

特に若い人にとっての恋愛は、人生の一大感心事です。

確かに巷で言われる通り、恋愛中の人の心理は一種の流行病いと同じで、周りが何を言っても愚の骨頂、聞く耳持ちません。

セロトニンやらエンドルフィンやらの脳内快楽物質の大量放出で、<恋する愚か者>の一丁あがりです。

恋をした時、一体人間の心の中でどのような変化が起こっているのでしょうか?

恋愛心理を分析的に説明した、ズバリ<恋愛の心理>というタイトルの新書本を読んでみました。

国分康孝という心理学の先生の書いたこの本は、人は恋愛することで何が起こるのか、恋愛の過程で何が変わってどう成長するのかを、発達心理の切り口で解説しています。

この味も素っ気もない切り口が、むしろ新鮮で面白く感じられたので、ちょっと紹介しておきましょう。

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<恋愛の心理>によると、異性への恋愛に進むには4つの条件があるそうです。

まずあなたがこの4つの条件をクリアしてないと、特定の異性との恋愛関係に進めないと言うのです。


   性感情・・・相手に性的感心を持てるか

   理想我・・・なりたい自分に近い人に惹かれる

   愛・・・・・相手の思考・感情・行動に共感出来るか

   自己開示・・人との触れ合いを求めているか


つまり人が恋愛に至るにはそれなりの過程が必要で、それは自己中心的な引きこもりやオタクの世界観から卒業し、自分の夢や人生を踏み出す段階まで成長しているかどうかが問われるのです。

それ以前の段階(アイドルやアニメヒロインに熱を上げている段階)は恋に対する憧れの状態で、まだ本当の恋愛関係を結びうる心理的成長段階にはないのだと思われます。

若者たちの話しを聞いていると、盛んに「恋愛したい」と口走るのですが、美味しいとこだけ味わえる無邪気なジャレ合いみたいなものを欲しているようで、本当の恋愛関係へのコミットは正直あまり感じられません。

親の過干渉で大人になりきれない現代社会では、必然的に恋愛経験の乏しい若者が多いようです。

魂の成長のためにも、日本の少子化対策のためにも、バーチャル世界から飛び出し積極的に異性と交流して頂きたいものです。

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さて、何とか無事に恋愛をスタートさせる事が出来たとしましょう。

すると次に人はどう変わるのか?(どのように成長するか?)という点が気になります。

「恋をしてメロメロになって鼻の下が伸びる」って、そんな単純なもんではありません。

著書には恋愛をすると以下のような成長が期待されると記されています。



   自己主張の体験

   自主独立の精神が養われる

   柔軟性が養われる

   不安定性・不確実性・カオスの状況に漂う能力が身につく

   生きる力が沸く

   自分という人間が認識できる。自覚できる

   認識の世界が拡大する



はぁ・・・

恋愛ってもんを改めて理屈攻めにしてみると、こんな感じになるんですねぇ〜

「カオスの状況に漂う能力が身につく」なんて泣かせるではありませんか。

確かに恋愛は相手があって成り立つもの、自分の思う通りになんかなりっこありません。

生きる根源パワーも身につくけど、寛容性や柔軟性も恋愛の必須学習アイテムです。

強さと優しさを養うために、恋愛は良い修行道場だと言えるでしょう。

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そして本はそこから更に進んで、恋愛中毒の原因(別れられない人の心理)まで分析してくれてます。

恋愛中毒の人というのもそれなりの理由があるようです。


   幼児性が強い

   過去の満たされなかった関係を再現してしまう

   アイデンティティを失うのが怖い

   こじつけによって人生の事実から目を背ける


なるほど・・・

なんか分かるような気がします。

ストーカーになる人は、自分の頭の中で勝手に作り上げる恋愛ドラマにハマっちゃうんですよね。

脳内ストーリーをどんどん脚本し、自分で演出・主演しちゃうのです。

更に<ひとり芝居>に気付かなくて済むよう、事実を自分の都合いいようにねじ曲げちゃう。

ストーカー行為の根本的な原因とは、<真実と向き合う事への怖れ>があるのだと思います。

言葉にするといかにも簡単ですが、この怖れのハードルはとても高く険しいのです。

しかし魂の成長の鍵は常にここに隠されています。

自分が抱える<根源の問題と対峙する怖れ>を克服しなければ、恋愛相手への執着はますます強くなる一方でしょう。

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そして執着がエスカレートすると、相手を支配して繋ぎ止めようと色々な工作を始めるものです。

その方法にも大抵いくつかのパターンがあります。


   脅す

   依存・甘え・弱さを売り物にする

   罪の意識をかき立たせる

   嫉妬心を刺激する


そこら辺になってくると、もう恋愛とは言えなくなるような気もします。

<魂の成長のための恋愛>は当初の目的を達成した感が強まり、もう十分、トゥーマッチといった気持ちになって来ます。

意味のないドロドロを続けて、時間をムダにする空しさから逃れ、関係を解消したくなります。

「あの人とはもう別れるべきだろうか?」

そう迷った時のため、筆者はご親切に<別れを見極めるポイント>さえ教えています。

<別れを見極めるチェックポイント>にはこんなものがあります。


   相手に好かれてると感じるか

   相手に好意を持っているか

   相手に大事にされていると感じるか(なめられてないか)

   自分は相手を大事にしているか(軽蔑の目で見てないか)

   相手に信頼されてると感じるか

   自分は相手を信頼しているか(猜疑心はないか)

   デートして楽しいか

   セックスに満足感はあるか

   一緒に過ごす時間が勿体なくないか

   劣等感を持つことがあるか(学歴・容姿・教養・生い立ち・収入・地位)

   話しは通じやすいか

   話しは合うか

   言動が前向きで建設的か

   困っている時(病気・失意)具体的に何かしてもらったか

   知識や技法を教えて貰ったこと、教えてあげたことがあるか

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これが恋愛の成り立ちから終焉まで、それぞれの通過点で心に何が起こっているのかの全容です。

どうでしょう? 参考になりました?

恋愛のゆりかごから墓場まで・・・

まるで生命プロセスそのもののようで、ちょっと感傷的ですね。


恋愛にも春夏秋冬の季節があります。

そして私たちの人生に彩りを添えています。

恋愛のそれぞれの季節に、その時期ならではの美しさがあるものです。

それらのすべてを愛おしんで体験し尽し、人生の輝きを喜びと共に受け止める。

そんな事が出来るとしたら、それこそが本物の<恋愛の達人>の境地なんだと思いますね。

まだまだ遠い道のりのようです。




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by viva1213yumiko | 2014-04-13 00:09 | 人生・霊性 | Comments(0)

<嫌韓病>の処方せん

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日本と韓国の関係が危うい状況です。

両国首脳が関係改善に向けて動こうにも、一向に良い方向には進んでいません。

双方ともに政治家は票稼ぎのため、メデイアは売り上げのために、敵という存在が必要なのでしょう。

今こそ指導者の質が問われる時だというのに「何だか大人げないなぁ~」と思っているのは私だけなのでしょうか?


この隣国との根深い問題は、今に始まった事ではありません。

いつだったか、サッカーの日韓親善試合を観に行った時の事。

その日はなぜか韓国サポーターの近くに座る事となってしまい、ハンパない応援の熱気を肌身で感じてました。

後半戦、試合が佳境に入るとヒートアップして過激な野次が飛ぶのですが、その中に「秀吉朝鮮派兵の恨み!今こそ晴らせぇ~っ!」なんて叫んでる人がいるのです。

秀吉の朝鮮出兵って・・・

400年位前の話しだったっけ?

その時私は妙にウケ、思わず笑っちゃったのですが、本人はまんざらジョークでもないようなのです。

400年以上も前の秀吉の愚行が隣国人の精神に深く刻印され、スポーツ試合を通じて昇華のチャンスを待ち望むとは・・・

目に見えない精神の世界の奥深さ、根深さ、執拗さ、恐ろしさを思い知らされました。
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隣国とのお付き合いというものは、距離が近いだけに欠点も良く見えて、それだけ憎しみも大きく積もり易いものです。

関東大震災の時の朝鮮人暴動デマの虐殺事件や、第二次大戦前の日韓併合の時の恨み。

歴史を通じて繰り返される誤解と偏見の連鎖が、ワインの澱のように、国家というビンの底に沈み込んでいます。

どれだけ時間が経過しても、澱は底に沈んでいるだけなので、ビンを揺さぶればいつでも浮上して来てしまいます。

2002年のW杯日韓合同開催を皮切りに、その後の韓流ブームでお隣韓国に対する好感度が上がってたはずなのに、ここに来て歴史に埋もれた根深い問題が再燃しています。

韓流ドラマにハマったり、韓国エステツアーに参加してたご婦人方も、手のひら返したように<嫌韓>に流れてしまい、韓国や在日の人々をこき下ろし始めました。

新大久保のコリアタウンではヘイトスピーチデモが行われています。

愛国主義者たちがネットで煽るのを鵜呑みにし、若者から年配層まであらゆる世代の人が、聞くに堪えないような汚い言葉を浴びせながらコリアタウンを練り歩いています。

しかもヘイトスピーチを軽やかなリズムに乗せて、まるで差別を楽しんでいる風なのです。

いわゆる排外思想の差別デモですね。

ほんのちょっと前まで韓流ブーム目当てのお客さんで賑わっていたコリアタウンも様子が一変。

この事態に恐れを成して店を閉店した韓国人経営者もいると聞きます。

弱いものイジメの構造そのまんまで何だかいやらしいですねぇ。


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子供の頃お隣に住んでたリーさんは、とても義理固い方でした。

帰国の時のお土産にと、よく朝鮮人参のエキスを頂いたものです。

「これってとっても高級なものなのよ!」

桐箱入りの朝鮮人参に母は大喜びして、得意満面で教えてくれました。

だからという訳ではありませんが、私は個人的に韓国人に対して良いイメージを持っているのです。

好き嫌いは別として、詰めかけた千人以上の観客一人一人と笑顔で握手し、「オモニ、愛シテマシュ」と年配女性を感激させる韓流スターには、プロフェッショナルなサービス精神を感じて頭が下がります。

だからヘイトスピーチデモのニュースを聞くと、哀しくなってしまうのです。


私は日本の国と文化を愛するごく平凡な日本人です。

そしてごく普通の平和主義者で、戦争を嫌う者であります。

政府には国交を有利に進めたいという、政府なりの思惑というものがあるのでしょう。

しかし国家に対する正統な異議申し立てと、在日韓国人、朝鮮人への悪質な民族差別とは別物。

そこら辺きっちりと区別すべきじゃないかと強く思うのです。


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[汝の隣人を愛せよ]

イエス・キリストはいみじくも言ってます。

私たちが互いに愛し合ってさえいれば世界は何の争いもなくなるはずです。

我々が愛し合ってないから争いが起こるのでしょう。

韓国や在日の人々をこきおろさないと、自分自身の愛国精神を表現出来ないとしたらとても哀しいことですね。





私たちは皆ひとつのエネルギーである。

私たちを隔てる境界線は幻影であり、私たちの間の紛争は我々の内面の紛争や幻影である。

外面の争いは内面の争いの表出である。   

                        デービッド・アイク




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by viva1213yumiko | 2014-04-02 16:20 | おとぎ話・こぼれ話 | Comments(0)