METライブビューイングオペラ

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オペラは敷居が高いと思はれる方にオススメなのが、映画館で観るオペラだ。

NYのメトロポリタン歌劇場など、昨今はライブ配信をする劇場があって、誰でも気軽に海外の一流オペラを楽しめるようになりました。

もちろん劇場に足を運んで生の声を聞くことには叶わないが、それでもこのライブビューイング、かなり楽しめる。


何台ものカメラが入っているので、いろんな角度から舞台を見ることが出来るし、スターの表情と演技力をアップで眺められる。

幕間休憩にはインタビュアーが舞台裏に入り込み、スタッフから制作秘話などこぼれ話を聞き出す。

それが新鮮でエキサイティングだということで、世界中に新しいファン層を獲得しているのです。


そんなMETライブビューイングで「エンチャンテッド・アイランド」という世界初演の新作オペラを鑑賞しました。

最近人気が高いバロックオペラの新作です。

ヘンデル・ヴィヴァルディ・ラモー等、バロック期の既存作品を寄せ集めてひとつの作品に作りかえたものです。(パスティーシュという形式らしい)


物語はシェイクスピアのテンペストと真夏の夜の夢を足したファンタジーで、魔法をめぐる恋愛ドタバタコメディ。

魔法使いが操る魔法のせいで、若いカップルはお互いに別の相手に惚れ込み大混乱するが、最後には元の鞘に納まってハッピーエンド、というおなじみのストーリーです。

演出と美術がまた素晴らしく、背景のCG映像とコラボさせた魔術や嵐のシーン。

シルク・ドゥ・ソレイユ風の衣装の、アクロバティックな怪しいダンス。

海神ポセイドンが登場する海底のシーンなど、ワイヤーづりの人魚がたくさん宙を飛ぶわ、貝殻ブラの貴婦人方が大勢手招きするわの大スペクタル。

バロックのコッテコテ絵画みたいに大げさでドラマチックで・・・

思わず拍手が出てしまいます。


すったもんだの末、最後に魔法使いが皆に許しを請い、大円団をむかえる。

そして、フィナーレはみんなでこう合唱します。

「愛と慈悲の力があれば、地上は天国になる
 
 天と地を結んで、この場所を天国にしよう!」


この世のものとは思えぬほど清らかなソプラノやカウンターテナーを、3時間近く聞いてみてご覧なさい。

その後にこんなこと高らかに大合唱で歌われたら、

「ほんと!そうだわ!愛と慈悲の力で、この世を天国にしようじゃないの!」

って、真剣に涙目になってそう思っちゃいますよ。




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# by viva1213yumiko | 2012-02-15 01:43 | オペラ・バレエ・映画 | Comments(0)