ひな祭りといえば、ひな人形を飾って女の子の成長を祝う祭り。 ひな壇に飾るようにになったのは江戸時代以降で、それまでは紙の人形と蛤の殻に供え物をのせるくらいの質素なものだったようです。 人形の下に並ぶ嫁入り道具一式の模型は、成長後の幸福な縁組みを願う目的から追加されました。 「3月3日を過ぎたら早く片付けないと結婚が遅れる」 と、いわれるのはこのためなのです。 三人官女や五人囃子、箪笥・長持ち・書棚・鏡台と、時代とともに豪華がエスカレートしてしまい、過去には<蒔絵・金銀箔禁止令>が発布されたこともあるらしい。 まるで女の子は豪華な婚礼道具を携えて結婚して行くのが一番幸せと、小さな頃から刷り込むかのようです。 (それは回りの大人達の願いであり、幸せのかたちは人それぞれなのだと、嫌でも後に気づかされる事になるのだけれど・・・) 「3月3日を過ぎたらおひな様を早く片付けないと婚期が遅れる」 まさに自分自身にも当てはまるパターンであった。 赤いひな壇飾りが大好きで、妹とふたり、人形を片付けようとする母によく駄々をこねたものだ。 その後の姉妹にはやはり案の定の人生が待っていたのだから言霊とは恐ろしい。 ところで3日にお別れするおひな様を送るため、野山や海辺へ出かけて、ままごと遊びをする風習を知っていますか? 3日の日の午後に近くの山や海へ出かけ、おひな様にご馳走をあげる。 重箱のあられやお菓子を食べながら夕方まで歌を歌い遊ぶのだそうです。 おひな様よ来年ござれ 山越えて里越えて来年ござれ、花見にござれ 赤いべべ来て、白いべべ来て、 ぽてんこぽてんこ、餅ついて酒買ってあげろ おひいな様よ来年もござれ 桃の花あげよ 餅作ってしんぜよ 来年の節句には雲のって風にのって はーよはーよおーいで これは千葉県の外房地域での話しなのですが、こういう風習があったなんて私全然知らなかった。 こうやっておひな様に別れを惜しんであげないといけなかったんですね。 そうすれば我々姉妹の人生も、全く違うものになっていたかも・・・ 幼少期の体験がその人の人生を左右するって、本当にそうなのかも知れません。
by viva1213yumiko
| 2012-03-03 21:37
| 季節・行事
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