お花見茶会

なぜか不思議な名前の駅名に惹かれてしまうんですよね。

ついつい好奇心に駆られて、ふらり途中下車して散策したくなります。

東京周辺でざっと挙げてみても、<馬喰横山><清澄白河><都立家政><YRP野比><越谷レイクタウン><原当麻><安食><尻手>などなど・・・

想像力を刺激されるような駅名がたくさんあります。

そんな、訪ねてみたい不思議地名のひとつ、<聖蹟桜ヶ丘>でお花見茶会を致しました。

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京王線で多摩川を超えるとすぐ、見晴らしのいい多摩丘陵の風景にかわり、風がそよぎ始めます。

どこまでも続くニュータウンの南側斜面に、春の穏やかな光が反射してキラキラ輝いています。

その昔、明治天皇の御狩場だった小高い丘に、満開に咲いた桜を愛でつつ、野点の茶会を行おうという風流な催しが開催されました。

それぞれの立場で各々の女子力UPを目指している、女盛り5名によるお花見茶会であります。


「春うらら~」 

「すご〜い、気持ちいい~!」 

「日本の春は本当にのどかですねぇ」 

「ああ、幸せ~」

「来て良かったぁ~」


お上品にお手前を頂戴して心をきりっとさせる宴のはずだったのに、満開の桜にきゃっきゃとはしゃいで、熟女達まるで小学生の遠足状態。


しかしお花見弁当と一緒に頂いた御酒に酔ったのか、ソメイヨシノに酔ったのか、時間と共にみんなだんだん叙情的になってきます。


「冬が寒かった分、今年の桜はしみるわね」

「生きてるあいだにあと何回この桜が見られるのかしらねぇ」 

「桜が散るみたいに潔く死にたいものだわね」

「人生はあっけないものだもの」

「それまでせいぜい好きなことして生きないとよねぇ・・・」

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なんだか西行法師の和歌をふと思い出してしまいます。


 願わくは 花の下にて 春死なん その如月の望月のころ



桜は日本人のDNAにインプットされた特別な象徴。

我々日本人の誰の心にも眠ってる、ある種の情緒を揺り起こすボタンのスイッチを押してしまうのでしょう。

ほとんどの日本人が桜の花に人の一生のはかなさや、宗教的死生観を感じ取ってしまうなんて、考えてみるとかなりレベルの高い精神的贅沢を味わっている、優雅な資質の国民なんだと思うのです。

震災以降、日本人民度がさらに上がっているので、ことさら桜への感慨も深いんじゃないでしょうか。


 花や虫に人生を投影し、共感することのできる感性

 この極めて繊細で美しい日本人の情緒、日本の風景

 礼節と思いやりを大切にする、おもてなしの心

 日本の美しい文化・伝統を、今こそ改めて大切に守りたい


我ら茶ガールズは、本日心を新たにしてそう思うのでした。

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追伸:
聖蹟桜ヶ丘はスタジオジブリ<耳をすませば>のロケ地として有名ですが、今回訪れた桜ヶ丘公園では<仮面ライダー>のショッカー秘密基地を発見してしまいました。




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by viva1213yumiko | 2012-04-11 11:53 | 季節・行事 | Comments(0)
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