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心のゴミ屋敷

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部屋の整理整頓と心の整理整頓とは、かなり密接に繋がっている。


多くの人がそう指摘しています。


だから「ひとつ大胆に部屋を片付けて、運気をアップさせよう!」って皆んな奮起するんだけど、どうやらそう簡単な話しじゃないみたいなんですよね〜


整理整頓っていうのは、どんなに頭でした方が良いと分かっていても、それが出来る人と出来ない人がいるみたいです。


それは、身体がアルコールを受け付ける人と受け付けない人がいるようなもの。


あるいは同性愛など特定な性的傾向を持つ人と、持たない人が存在するようなもんでしょうか?


先天的な傾向にかなり左右されちゃうので、ダメな人にとっては本当にダメなのがこの整理整頓の能力であります。


それをどうやって能力開発していけば良いのか?


今回はそんな感じのお話しです。


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世の中でこれだけ断捨離が認知されたにもかかわらず、相変らず片付けられないことに頭を抱えている人は多いですよね。


片付け上手な人に言わせれば、必要のないものを後生大事に取っとくなんて信じられない行為です。


でもそれが片付けられない人には、とてもハードルの高いこととなる。


片付けられない人たちって、ただ単に片付けるのが面倒くさいというだけじゃなく、どうやらゴミをゴミと感じてないみたいなんですよね。


「いつか使える」「まだ使える」「必要なものだ」


すべてのものにそうジャッジを下し、今現在の自分を見失う傾向にある。


つまり意識が今の自分からポンと抜けちゃって、<過去の思い出>や<未来の希望>にフォーカスしてしまうんですね。


「いつか来るかもしれない未来」や「外から来る他人の言葉」に判断を預けてしまうのです。


そして自分の内なる言葉に耳を傾けない。


これはちょっと問題なんですよね。


なぜって・・・


<過去の思い出>は二度と戻らない、あくまでも過去の時点のモノ。


<未来の希望>はその時になってみなければ分からない、誰のものでもないモノだからです。


過去や未来に意識を向けてるその間、<今の自分><現時点の自分>が完全に欠落してる訳ですよね。

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片付けられない人は過去と未来の幻想のマジックに惑わされないよう、最新の注意を払う必要があります。


そういう人は心が繊細で傷つきやすい人が多いのです。


何かが不安ゆえに物を買う。


そして、捨てないで溜め込んでしまう。


傷つきやすいが故に、不必要なもので自分の砦を築かないではいられない。


そしてガードを固めてる訳なんです。



また、一見人当たりが良くコミュニケーション能力が高そうな人でも、部屋だけは大いに荒れてしまうという人もいます。


可愛いタレントさんが汚部屋の主だったりすると、みるみるうちに萎えちゃいますよね。


無理して他人に良い人間を演じ続け、自分の内と外のイメージが掛け離れてしまうと、心に乱れが生じ部屋も乱れる。


これもありがちな話しです。



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過労ストレスや家庭環境ストレス、社会からの孤立・・・


片付けられない人々は精神的な負担で追い詰められると、余計にどんどんゴミを溜め込んでしまう。


逆説的に言うなら、ぽっかりと空いた心の穴を埋めるため、むしろ彼らにはゴミが必要なのかも知れませんね。



この現象、ひどくなって来ると強迫性障害みたいになりかねません。

うつ状態になって整理整頓意欲を全く失くしたり、躁状態になって過剰に購買してみたり・・・


だんだんとセルフネグレクト(自己放任)が始まるのです。


何かのTV番組で見たけど、作家の中村うさぎさんは総額一億円以上のブランド物をポイポイ積み上げ、その穴倉の中で暮らしていました。


玄関先まで溢れかえったゴミの山からシャネルを拾い出したり、高級ブラジャーがたくさんドアノブに吊るしてあったり。(笑)


生活感覚が桁違いのスケールで、むしろある種の感動を感じたなぁ〜


とにかく、認知症や統合失調症や依存症や摂食障害など様々な障害が複雑に絡み合うと、みるみるうちにゴミ屋敷の主人となってしまうのです。


そのような人たちを笑うことなど、誰にも出来ません。


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ゴミ屋敷はどこのご町内にも、一軒や二軒はあるんじゃないかしら?


<ホーデイング>と言って、ものを溜め込む人は世界中のどこにもいるんだそうです。


彼らの共通点には以下のようなものがあるそうです。


   コミュニケーションを嫌う


   悪いと分かっていても止めない、止められない


   偏屈・意固地


   他人を信用しない


   周囲の嫌がることが楽しい


   自分だけが不幸と強く感じている



つまり頑固で人間を信頼してなくて、自分をガードしてる。


ある意味お気の毒な人なんですね。



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映画<嫌われ松子の一生>では、とんでもなく不器用な生き方をした女が最後にゴミ屋敷のアパートに住み、世間と隔絶した暮らしをしてる様子が描かれていました。


松子は自分が愛され必要とされたいがために、依存的な男たちに依存される人生を送ります。


唯一そこに自己価値を感じ、満たされることが出来たからです。


そして嫌われ松子は転落の人生を送ります。


風俗嬢となり、殺人罪で服役し、結婚は裏切られ、精神も崩壊し、最終的に意味もなく河川敷で殺される。


彼女は孤独の中で徐々に精神を病んで行き、ゴミを身の周りに置くことで不安を埋め、心の安定を計っていたのでしょう。


彼女にとってゴミ屋敷とは、つまり世間から自分を守る砦だったのです。


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身の周りにモノが集まっていると、孤独感が埋まる気がする。


もしあなたにそのような傾向があるとしたら、もっと意識化してみた方が良いでしょう。


正直に見つめ直して欲しいのです。


得体の知れないあなたの不安を。


いったい何から自分を守りたいのか?


その正体を見破らなければなりません。



勇気を出さないと、心のゴミ屋敷は永遠に片付かないままの状態でしょう。


あなたの執着が、結局ゴミ屋敷を作っているのだから・・・



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by viva1213yumiko | 2016-09-29 14:06 | 衣・食・住 | Comments(0)
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