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人生は後半戦が面白い

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人生とは移り変わる<春夏秋冬>のようです。


芽吹きの時、緑生い茂る時、実りの時・・・


そして落葉の時。


自然界の四季の巡りと同様、人間の生涯にも<春夏秋冬>のサイクルがあるのです。


古代インドには人生を四つの季節に区分した、<四住期>という考え方がありました。


<学生期><家住期><林住期><遊行期>


それは、人生の<春夏秋冬>そのものです。



青少年の頃はまだまだ<学生期>です。(0歳から25歳くらいまで)


心身を鍛え色々な学びを体験する、青い芽吹きの季節です。


次の<家住期>は仕事をし、家族を養い、国家や社会に貢献する壮年期の季節になります。(25歳から50歳位まで)


その次の<林住期>は今までの業績をまとめ、仕上げに取り掛かる時期。


豊かな実りのシーズンです。(50歳から75歳位まで)


意識の在り方も外界から内界へと移行し、本来の自己を見つけ、やりたいことを始める段階となります。


そして老年時代の<遊行期>に入ったら、過去のすべての執着を解き放って、自らの人生の集約へと向かう。(75歳以上)


生と死を思い煩わず、天命に身を委ねて生きるのが最良とされます。


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こうして改めて見直してみると、人生の前半戦とは仕事をし、収入を得、家族を得て、人生をどんどん拡大させる路線なのだと分かります。


しかし人生半ば頃にはそういう欲求はピークを超え、拡大路線は徐々にしぼんで来る。


そして、それに替わって次なる成長欲求が生まれる。


次の欲求は年齢を重ねるごとに深まり、どこまでも右肩上がりに上昇すると言われてますが・・・


それ、一体何のことだか分かりますか?


実はその欲求、「自分自身の意識を拡大し、個を超えて成長したい」という想いなんだそうですよ。


今までずっと「これが自分だ」と信じていた、自分の<かりそめの枠>を取っ払い、新たなる地平を見つけたくなる。


そんな欲求のことです。


つまり、人は年を取ると「精神性を高めたくなる」ってことなんですね。


スピリチュアルなものを求めたくなる回路というのは、誰もが皆んなに、初めから組み込まれてるようなのです。


人間とはそのように出来てるらしい。


樹木が咲いて、実って、落葉するのと同じように、人の思考や欲求は、年齢と共にスピリチュアルなものへと変わって行く。


時限装置が時間を刻むように、その時はセットされている。


タイミングが来るのをジッと待ってる。


どうやらそういうものらしいのです。


精神の成長欲求は物質的な欲求と違い、限界なんかありません。


どこまで行っても(宇宙大まで?)次のレベルの成長段階が待ち構えているそうです。


我々の100年足らずの寿命では、人生で体験出来ることなどたかが知れてます。


ありふれた平凡な人生を送った人も、劇的でドラマチックな人生を送った人も、一回の人生での経験など、長編小説の中の小さなひとつの<一章>のようなもの。


物語の本当の<おしまい>にはほど遠いのです。



人生の前半は、娑婆の生活を経験し、色んな人と出会い色んな学びをして、人間としての幅を広げる。


そして後半戦に入ったら、前半での体験を意味あるものに昇華させるため、真実の自分を表現して行く。


前半と後半。


両方をトータルすれば、あなたは確実に全方位でグレードアップすることとなる。


魂の記憶はアーカイブとして保存されるからです。



<四住期>の考え方で人生を俯瞰してみると、人生のターニングポイントがどこにあるかが良く見えます。


それまで自分を支えて、安定させていたはずの価値観。


それが何だかフィットしなくなる時。


明らかにそこが変わり目です。


そういう時はそれまでのモノの見方・考え方を一新しないとダメです。


じゃないとそれ以上やって行けなくなる。


平たく言っちゃえば、それは<脱皮の時>なんですね。


爬虫類や昆虫は<脱皮の時>に悩んだり迷ったりするのか分からない。


でも少なくとも安全な場所を見つけ、一旦活動を休止させてから脱皮し始めるでしょう?


人間も同じです。


ターニングポイントが来た時は、我々も一旦立ち止まる必要があるのです。

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<四住期>の中で最も厄介なのは、<家住期>から<林住期>への変化の時だそうです。


それまでコツコツと築き上げた業績や人間関係と距離を置き、意識を内面に移行させなければならないからです。


そういう転換期には痛みが伴うことも多いのです。


つまり人生の折り返し地点なんですね。


世間では<中年クライシス>などとも呼ばれ、問題が噴出しやすい時期でもあります。


人生の折り返し地点はマラソンと違って「もうすぐ折り返しですよ~」って、誰も教えてくれません。


誘導する係員もいないし、給水所があるわけでもない。


標識も看板もなければ、オレンジの三角コーンすらありません。


[ 心構えのないまんま、気づいた時は後半戦 ]


多くの人が人生の折り返し点を、そう感じながら通過して行きます。



でもピンと来てない人も多いようですが、人生の本番はむしろ後半部分にかかっているんですね。


魂にとっては後半戦が勝負です。


なぜかって?


それは大概の人が [ 折り返し地点を過ぎてから、人生最大のテーマに気づくから ] です。



人は皆、自分なりのテーマを抱えて生きています。


けれど取り組むべき最も重要なテーマは、若いうちには気づけないようにそう出来ている。


勉強して生活をし、何らかの人生経験をしない限り、人生の課題は浮かび上がって来ません。


何かのアクションを起こさない限り、リアクションは得られない。


人生が教えてる気づきや学びも、アクションを起こさないままでは、ヒントすらも与えられないんですね。




私たちは意志の力を使って、努力を重ね、引き寄せの力を駆使して欲しいモノを手に入れます。


しかしそれでも100%の満足が得られるものではありません。


「夢を得るために諦めなければならないモノも多い」


「目先の欲望をやみくもに追いかけても虚しいだけ」


そんな些細なアレコレが気になるようになったら、そんな時こそ<脱皮の時>です。



人生の後半戦は自分自身の修正の時間だと思って下さい。


手にしたモノのすべて、また手に出来なかったモノのすべてを棚卸しするつもりで、正直に自分をチェックしてみましょう。


そして「残りの人生は、自分だけに与えられた課題に取り組む」


と、その覚悟を決めるのです。


ある人は仕事やお金がテーマかも知れない。


別のある人は家族愛がテーマかも知れない。


家族以外の人間関係に取り組まなければならない人もいる。


健康の問題と向き合わなければならない人もいるでしょう。


浮上した問題をよ~く覗き、観察してみて下さい。


その問題の中からきっと、クリアしなければならないテーマが見つかるはずです。

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「上手く年を取るのは難しそうだ・・・」


そう感じてしまった人はもう一度、自然の風景を思い出すと良いでしょう。


[ 芽吹き、茂り、実り、散る ] という<四季の巡り>のことをです。


私たちも大いなる自然の一部・自然界のひとつの駒に過ぎません。


自然界のサイクルを思い出し、それを真似るなら、無理せず楽に飄々と、人生を生きて行けるはずです。



我々は折り返し点を過ぎたら、自分という作品の仕上げに取り掛かります。


あなたは世界にたったひとつしかない芸術作品のようなもの。


どうか心を込めて愛すべき作品を磨いて行って下さい。


人生は後半戦こそが面白いのです。

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by viva1213yumiko | 2017-12-26 16:09 | 人生・霊性 | Comments(0)
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