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しかばねのポーズ


現在、週に3回位のペースでヨガ・スタジオに通っている。


最初の頃は身体が硬く、呼吸もままならない状態だったが、人間とは色々なことに慣れて行くものですねぇ〜


自分の奇妙なポーズを鏡に映して見るたびに、人間の可能性の不思議さを改めて感じてしまいます。


ヨガってインドで5千年前、「肉体と精神を最も安定した状態に近づける方法」として考案されたのだそうです。


集中力が高まり、乱れた心を一点に結びつける作用があります。


<ポーズ>と<呼吸法>と<瞑想効果>がミックスされ、無理なく続けられる健康法として味方になってくれてます。


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そんなヨガの中に<しかばねのポーズ>と呼ばれるものがあります。


<しかばねのポーズ>はヨガレッスンの最後に行うポーズで、大の字で床に寝転びクールダウンをする。


時間にすると5分か10分ぐらい。


呼吸を整え身体をゆるめ、リラックスさせる効果があります。



<しかばねのポーズ>は万能のポーズ。


サンスクリット語で<シャバ・アーサナ>と呼ばれます。


因みに、サンスクリット語で<シャバ・娑婆>とは<忍耐>の意味だそう。


だから<シャバ・アーサナ>は「現世の自由が拘束された世界から、もっと自由な世界を目指すポーズ」と言えます。


インドの宗教では<死>は「肉体から魂が抜け出した状態」と教えるのですが、その状態を疑似体験するポーズです。


「生きたまま魂を肉体から抜け出させるポーズ」と、言えるかも知れませんね。



<シャバ・アーサナ>は究極のリラックスポーズです。


脳を休め、ストレスを軽減し、体の緊張をほぐし、頭痛・疲労・不眠症の緩和、血圧の降下促進などの働きがあります。


「質の良いシャバ・アーサナは一晩の眠りにも匹敵するほどのリラクゼーション効果がある」


と、そう言われるくらい大事なものです。


亡骸のように全身の力を抜き、大地に身を委ね、心と身体を全てのことから解放する。


それまで強いられて来た緊張を解いてニュートラルな状態に戻し、<いのち>そのものを体験する。


ヨガではそれを目的にしてます。


<いのち>が尽きると身体は動かなくなる。


その究極の<静>の状態を体感するためです。


やはり<死>を擬似体験するポーズなんですね。


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私はこの<シャバ・アーサナ>が大好き。


だって、ものスゴ~く気持ち良いんだもの。


この状態が<死>と呼ばれてるもの?


だとしたら本物の<死>とは<快楽の極致>を超えちゃってますね。


<死>というものがこんなに気持ち良いのなら・・・


私、正直、死ぬのが楽しみです。


<死>とは異次元ワールドへの通過点。


ディズニーランドの入り口で、これからの体験にワクワク・ドキドキ期待するのと、何も変わらないような気がします。


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「私たちは死んだらどこへ行くのだろう?」


「死後には一体何があるのだろう?」


色々な気晴らしで忘れようとしても、この本質的な疑問は振り払えません。



臨死体験の研究症例では「脳の機能の停止と共に意識は身体の外に出て行く」と、当たり前のように事例報告されてます。


救命救急センターの職員や緩和ケアのスタッフは、一度や二度は必ずその手の話を聞いてるそうです。


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臨死体験をした者は皆、体験後に大きく変わってしまうという。


臨死体験者は死後の世界をかい間見て、非常にポジティブな衝撃を受け「自分は肉体に宿った精神そのものだ」という確信に至るそうです。


ほとんどの人が死は終わりでなく、通過点だと考えるようになるらしい。


物質的な価値観から距離をおく人も多いと言います。


本当に大切なものは<意識>や<知恵>であり、<人を愛する心>や<愛する人たちとの絆>だけなのだと信じ始めるそうです。


どうやら一度死後の世界を信じると、人生が劇的に変わるようなのです。


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ヨガクラスでは毎回、小さな<死>を疑似体験しちゃうんです。


自分の身体のコントロールを手放し、呼吸のコントロールも手放し、緊張を意図的にほどくのがコツですね。


<死>の体験はとにかくメチャクチャ気持ちいいんです!


しかも治癒力も格段とアップするらしいですよ。


上質の<シャバ・アーサナ>ができるようになると、エゴなどの心のコントロールも手放せます。


人は手放すことで初めて受け取る準備が整います。


この場合には、地球が我々をその場にとどめてくれようとする力(グランディング力)を受け取れるでしょう。


重力の力を感じることで<地球からの愛><地球からの承認>を、身体がじんわり受け止める。


すると魂レベルでの浄化がされるのです。


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死体は身体を動かせません。


そして心も動かせない。


心身共に動かさず、心と身体を自分自身から手放してしまうこと。


それが<シャバ・アーサナ>の目的なのです。



私たちの肉体は生きている限り、必ずどこかが活動しています。


単純に手足を動かすだけでなく、心臓や内臓器官を動かしたり、60兆個の細胞内にも常にエネルギーを送り続けてます。


生命維持のために必要な動きがあちこちで行われるよう、脳からは常に指示が出ています。


でも肉体活動を停止したまま、しかも眠らない状態をキープしたなら、意識だけの存在になれるはず。


私たちが肉体を手放すことが出来たなら、<死>と同じ状態を体験することになるでしょう。


だからこの<シャバ・アーサナ>は<死の練習>と言っても良い。


その時意識は<無>の状態です。


呼吸してる肉体があるだけで、本当の<死>の時と何ら変わらない。


裸のまんまの<いのち>になってるはずです。


<シャバ・アーサナ>は限りなく<無>に近い状態で意識を保ち続けることです。


身体を大地に放下して、エゴを手放し自然に還ることなんですね。



死後の世界を信じた人間は人生が大きく変わります。


死後の世界を信じれば、<死>への恐怖も消えてしまう。


物質に支配されていた生活は終わりを告げ、価値観も一変してしまうでしょう。


幸福とは愛やスピリチュアリティ(霊性)と全く同じと感じられ、大変身近なものになるはずです。


そしてその先の未来の姿は、<愛>と<寛容>のイメージになるんじゃないでしょうか?



今、私たちは<普遍的意識>という考え方への転換点にいるのだそうです。


今世紀中に世界中の多くの人が「魂は死後も生き続ける」と、受け入れるようになるだろうと言われてます。


それは避けられない<文明の流れ>なのかも知れませんね。


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by viva1213yumiko | 2018-01-22 17:17 | 美容・健康 | Comments(0)
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