なので自然界の音を景色の一部として捉えてしまう、とても風流な感性を持っています。 虫の鳴く音を声として認識するのは、日本人とポリネシア人だけなんだそうです。 母音・鳴き・笑い・虫や動物の鳴き声・波・風・雨の音・小川のせせらぎ・・・ 日本人はこれらの音を言語を司る左脳で聞いているのだそうです。 スズムシでもコウロギでもマツムシの音でも、日本人の脳は美しい言葉と解釈してしまう。 それに対し外国人は右脳で聞くので、虫の鳴き声が機会音や雑音のように聞こえているらしい。 ひゃ~、外人さんには虫の声は雑音なのかぁ〜 それは何とも「お気の毒」な感じがします。 世界広しと言えど、虫の音に<優雅><風流>を感じるのが日本人くらいだとしたら、これはある意味凄いことです。 生きとし生けるものの声に耳を傾けられる感性。 それは胸を張って世界に誇れる文化なんじゃないでしょうか? <宇宙船地球号>という船で全ての生命と共生する為に、今後指針にすべき文化だとそう思うんですよね。 やっぱり日本人って相当<意識高い系>なのかも知れませんね。 先日ある雑誌の特集記事で<心・体・魂の声>というタイトルを見つけました。 人が健康に生きるには<心と体>に気を配るだけでなく<魂の声>を聞くことが重要である。 と、まあそんな内容だったんです。 <魂の声>を聞くこと。 それはスゴく、スゴ~く大切です。 なぜなら人生のクオリティーに関わって来るからです。 <魂の声>とはこれまたエラく耳障りの良い言葉ですよね。 でも<魂の声>って、心の中のエモーションのことだと思ってる人が多い。 ちょっと詩的なニュアンスもあるし、そこら辺で勘違いしやすいみたいなんですよね。 <大和魂>とか、<甲子園魂>とか、<祭り魂>とか・・・ほらね? 打算や損得を度外視して熱い血が騒ぐ、そんなイメージがあるでしょ? だから「魂の声に従おう!」なんて言われたら、意味が良く分からなくてもバーッと傾倒しちゃうそういう怖さも併せ持ってる。 水戸黄門のご印籠みたいなモンです。 <魂の声>って、何かひと回り大きな権威のようなものを感じさせる、そんなニュアンスもありそうです。 スピリチュアリズムでは<魂の声>のことを<高次意識>と解釈します。 平たく言うと「本当の心の声」って感じかな? 外の世界の権威じゃなくて、天の呼びかけに応じる<良心のささやき声>みたいなものだと、そう考えて下さい。 例えばここに「自分さえ良ければ良い」と考えてる、とても自己チューな人物がいたとしましょう。 そんな彼でも、時には「自分だけでなく家族・友人・仲間・世間にとって、この考え・この行動は良い結果をもたらすか?それとも悪い結果か?」と迷うことがある。 そういう時、良心の心をセッセセッセと運んでいるのが<高次意識>です。 ワンランク上のレベルから物事を判断し、あなたを誘導してるんですね。 自分はもちろん、自分の周りに存在する環境全てをひっくるめ「世界を一つの自分」と考える、そんな意識のこと。 日常よりひと回り拡大した意識。 思いやりと分かち合いに満ちた<利他の精神>のことを指します。 その中でも特に真ん中の辺りには、一点の曇りもないとびきり冴えた<魂の声>がある。 それをキャッチするには相当レベルまで精神を高める必要があって、そのための修行は永遠と思われるほど続くのだそうです。 <魂の声>って『聞こえてる人間」と「聞こえてない人間」の二種類に分かれるように思うんです。 いや、もっと正確に言うと<魂の声>を「聞こうとする人間」と「聞こうとしない人間」かな? 日本人の感性はたやすく虫の声を聞き取るが、世界には虫の声の聞こえない人が沢山いる。 同様に<魂の声>をキャッチする感性がない限り、<魂の声>は永遠に聞くことができないでしょう。 <魂の声>は「甲子園に出場できたら」あるいは「祭りで神輿を担げば聞こえる」というような単純なものではありません。 また同じ日本人の中にも<魂の声>を「正しく解釈できる人」と「できない人」がいる。 つまりラジをチューニングして「正しく聞いてる人」と、ノイズまじりで「聞き間違えちゃってる人」がいるってこと。 <魂の声>を「正しく聞き取り」「正しく解釈する」ことは、あなたが思うよりずっと難しいことなのかも知れません。 戦前の日本人には精神論が欠かせませんでした。 何かと言うと「神風が吹いちゃう」ような、そんなナショナリズムのスピリッツです。 ところが敗戦を経て、日本は物質主義へ180度転換した。 考えてみれば日本という国は、<精神主義>と<物質主義>の両方を経験してることになります。 だから両方の良いところをピピッと上手く掛け合わせたら、良いものが生まれるような気がするんだけど・・・あなたはどう思います? <物質主義>✖️<精神主義> 両方を掛け合わせたら、経済的にも精神的にも成熟した社会になれる可能性ありませんか? <物質主義>✖️<精神主義> イコール、豊かな情緒と感性・創造性を併せ持つ<有機的テクノロジー文化> イコール、<高度に洗練された社会> という具合にです。 そんな成熟した日本になれたら、他国に羨ましがられる国になれたら、とても素晴らしいことですよね。 日本人には<わび・さび>の情緒が生まれながらにインプットされてます。 世界に誇れる独特の感性です。 虫の声が聞こえるのなら<魂の声>ぐらい、日本人は楽勝でキャッチできるはず。 多くの日本人が自分の<本当の心の声>を聞き取って、自分のすべきことを理解し、それに打ち込んで生きて行く。 誰かに押し付けられたものじゃなく、自分で感じ取り、自分だけの道を行く。 そんな日本だったなら、それは間違いなく<高度に洗練された社会>です。 どの国よりも早くそれを成しとげる可能性を、日本人は持ち合わせているんじゃないかって、そんな風に感じるのです。 現代人のスピリチュアリティーは、山にこもったりして個人レベルの<魂の探求>をしてるだけでは、もう済まされなくなってる状況です。 これからは普通に日常生活を送りながら<魂の声>を聞き取る段階。 魂の指し示す照準に合わせて「社会性を持って生きる」そういう段階だと思います。 そして「物質的豊かさ」と「精神的豊かさ」の両方をバランス良く手に入れる。 <物質主義>と<精神主義>の両方がリンクされれば、あなたの人生は間違いなく充実するでしょう。 皆んながそのように生き始めたら、相乗効果で社会全体もイキイキする。 <高度に洗練された社会><持続可能な社会>を作るため、スピリチュアル文化が担う役割は、思うよりずっと大きいのかも知れません。
by viva1213yumiko
| 2018-06-06 16:10
| 人生・霊性
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