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女神に逢う時の心得


ハワイのキラウエア火山は地球の中心と直結する強力なパワースポットです。


地球の内部パワーの噴出口で、マグマのエネルギーを直接浴びることが出来ます。


キラウエア火山のハレマウマウ火口には、今も女神ペレの魂が宿ると信じられています。


ハワイの島々は女神ペレの強烈なエネルギーに満ち満ちており、人々を<癒しと再生>に導いているのです。


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ペレは怒りっぽくて嫉妬心の強い、人間味溢れる女神です。


怒ると火山を噴火させ、うねうねと溶岩流を吹き出し、すべてを破壊しつくしてしまう。


恐れ敬うべき女神なのですが、それと同時にハワイの人々にとって、とても重要な意味を持つ存在でもあります。


ハワイアンは「ペレのすることには文句は言えない」って思ってるのだそうです。


「溶岩の噴出は女神ペレの仕業だ」と、今でも多くの人がそう信じている。


だから溶岩は尊敬され、歓迎されなければなりません。


溶岩流の流れを変えることは、ペレの行いを邪魔すること。


文化的に無神経な行為<カプ>と見なされてしまいます。(カプとは英語のタブーの意)


「自分たちはペレの土地を借りて生きている」という意識があるのでしょうね。


「ペレが来るのなら土地はお返ししなきゃならない」と、そう思っている。


面白いことに、火山が噴火しても誰も溶岩に慌てないらしい。


身の回りを片付け、土地を手放し、新しい家を決め、準備を整えペレの到着を待つのだそうです。


ハワイアンは自然に従うことを決めている。


これって神話や伝承の話しではなく、この21世紀に実際起こっていることだから、全くもって凄い話しですよね。


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ハワイでは自然界のすべてのものに<マナ>(霊力)が宿ると信じられています。


<マナ>とは自然界の成り立ちを背後から支える<見えない力>のことです。


火山のみならず、山川草木やそれぞれの動物に神が宿っているし、農耕の神、狩猟の神もいる。


我がニッポンと同じように自然霊や八百万の神々の信仰が息づいているのです。


毎日の糧もすべて自然が与えてくれるもの。


だから必要以上に獲るべきじゃない。


そのためにも<カプ>の取り決めを大事に守って来た。


魚の禁漁期や水源の保全、食べて良いもの悪いものなど、細かく定められていたそうです。


昔の人々は自然の中で自然と一体になって生活していました。


 [ 自然を敬い、神聖視する ]


そんな古代ハワイのエコロジー信仰は、再び見直され、賞賛され、注目を集めています。


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ハワイ神話の神々の中でも、女神ペレは人間味ある独特のキャラクターで人気があります。


女神は今も時々化身して、人間の前に現れるんだそうですよ。


時には背の高い若い美人になって、時には腰の曲がった老婆になって姿を現すという。


「白い子犬を連れ、赤いムームー姿で、宵の口の寂しい道路にいる」


そんな噂もあるらしく、ふふっ、ちょっと笑ってしまいます。



女神ペレに関しては他にもこんな特徴があります。


「あまりに美しいので、出会う全ての男を魅了してしまう」


「あまりにも身勝手で、思い通りにならないとすぐに火山の怒りを爆発させる」


「あまりにも負けず嫌いで、強い相手にも怯まず、弱い相手にも容赦しない」


プライドばかり高い、傲慢なセレブマダムみたいで面白いではありませんか。


どこの国の神話も<大地の女神>のキャラクターって似たり寄ったりですね。


愛情は深いんだけど、思い通りにならないとヒステリーを起こし、すぐに怒りをぶつけて来る。


でもこのペレという女神は特別に強烈です。


自分好みのハンサムなスポーツマンを見つけると、一緒に遊びたいのか、思い通りにしたいのか、何故かすぐ勝負を挑んで来る。


けれど試合が自分の思うように運ばないとすぐにキレて、男たちを溶岩で追い詰め殺してしまうのだ。


何か特別な悪さをして怒りを買ったというならまだしも、一方的な執着や理由のないヒステリーで怒りを爆発させるのだからたまったものじゃない。


時と場所を選ばずに噴火する火山の恐ろしさを良くあわらしています。


こんな女性、実際にいたら絶対関わりたくないですよね。(笑)


でも本能のままに自分を表現するペレの生き様には、ある種の潔さを感じるのもまた確かです。


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キラウエア火山には、この無茶苦茶タカビーな女神の魂が宿っている。


だからこの地を訪れた者は皆、女神のスピリッツの影響を受けざるを得ません。


それってどういうことか分かりますか?


ハワイの地にいるということは、誰もが大地の聖なるパワーを浴びてしまう。


大地のパワーは強烈です。


一人の人間の内側に確実に意識の変化を起こさせる。


訪れる者はそのことを覚悟しなければならないのです。


その変化や体験に責任を持たなければならない。


何が起こっても人のせいにせず、自分のために起こってる体験だと認識しなければならない。


つまりそういうことなんです。



ハワイの聖地はエネルギーがとても強いのです。


その場にいるだけでも影響を受け、心身の調和・不調和を招き兼ねない。


それが良いことか悪いことかは別にして、自分のうちに押し込め隠した様々なものが、浮かび上がって来る可能性がある。


ハワイの聖地のエネルギーと調和出来れば、性格が明るくなったり、人に優しくなったり、穏やかになったり出来るでしょう。


でも調和しなければ極端に依存的になったり、情緒不安定になったり、不機嫌になって何でも人のせいにしたりする。


人によっては原因不明で体調を崩したり、感情のコントロールが出来なくなる、なんてことも起こり得ます。


でも心配ご無用。


すべての出来事には必ず意味があります。


そんな時は自分を責めず、何が起ころうとそれを受け入れる気持ちが大事です。


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人にはなぜパワースポットが必要なのでしょう?


神聖な場所は、自分の中に押し込め隠した感情を綺麗に洗い流してくれる作用があります。


私自身もハワイのエネルギーを浴びて改めて、古い観念に支配された「どよ~ん」とした自分がいたことに気づかされました。


その「どよ〜ん」の足枷が、ずっと長いこと自分を幽閉していたのだと分かりました。



もしもあなたが理由もなくイライラを感じているとしたら、そのイライラの下に何かが隠れていないか、自分自身に良~く問いかけてみて欲しい。


もしかしてあなたの内側で、何か得体の知れないものが勢力を持ってうごめき始めているのかも知れません。


思いもよらない何かが浮上したがっているのかも知れませんよ。


あなたの内側ではマグマは常に対流してるのです。


そのことだけは忘れないでいて欲しい。


知らないままに放っておいたら、ペレはいつか怒りを爆発させる。


だからそうなるその前に、あなたの光を遮っている<雲のおおい>を取り除きましょう。


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聖地を目指すということは単なるリラクゼーションとは違います。


真に神聖なものに触れた時は、必ず意識に変容が起こる。


だから自分自身に正直になっていないと、聖地そのものに拒絶されます。


大切なのは「本当の自分の声を聞こうとする」こと。


うわべの声ではありませんよ。


「自分自身の本当の声」を、聞くことなのです。



自分自身を癒した者はそこから立ち上がり、再びまた歩き出すことだろう。


人生という<癒しと再生>の旅路は、まだまだ続いて行くのです。


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おまけ:雑誌掲載記事

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by viva1213yumiko | 2019-03-27 10:47 | おとぎ話・こぼれ話 | Comments(0)
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