温泉の恵みの源、那須岳の山頂が今まさに紅葉の見頃だというので、紅葉狩りハイクに行ってまいりました。 山の紅葉は見頃の時期が短く、それを目当てに登山客が集中するので、足場の悪いトレッキングコースは毎年人で溢れかえります。 稜線沿いにカラフルなウェアの人の群れが、リュックを背負い歩く様子は、困った事に荷物を運ぶ蟻の隊列の様に見えてしまうのです。 すれ違う登山者同士「こんにちは」と挨拶を交わすのが山の礼儀なのですが、すれ違う人があまりに多くて挨拶するだけでヘロヘロになってしまいましたよ。 カランコロンと熊よけのベルをぶら下げている人も多いのだが、あれってどうなんだろう、こんなに人間多いなら、心配しないでも多分熊の方が絶対に恐怖を感じると思うのですが・・・ 中高年層・シニア世代・若い女性の山ガール 今、あらゆる世代に人気のトレッキングですが、皆さんこんなに山歩きがお好きとは驚きです。 那須岳は標高1915mの活火山です。 アクセスも便利で、山頂付近まで一気にロープウェイで昇れるので、ドライブがてら軽装のまま火口の噴煙を見る事もでき、初心者・年配者・女子供も大いに歓迎という、サービス精神満点の山なのです。 しかし本日は風速20m以上の風が吹き、ロープウェイが休止してしまいました。 それなりの装備をして来なかった人は、山麓駅の駐車場でUターンして帰って行きます。 「ああ、来るんじゃなかった」 という禁句が、喉もとまで上がって来るのを必死で抑え、風で滑落しそうな体を斜面にへばりつけ、ゼイゼイ言いながら登って行ったのでした。 途中<峰の茶屋>という風よけの避難小屋を通過したのだが、どうやらここら辺の地形はいつでも強風が当たり前らしいのです。 風は朝から一向に収まらず、もう少しで吹き飛ばされそうな程。 両手を広げてみるとバタバタ音を立てジャケットが膨らみ、風の谷のナウシカを思い出させます。 私このまま向こうの福島まで飛んで行けるんじゃないかって、そんな気がしましたよ。 山頂付近の噴煙の上がる岩肌を半周し、山の反対側に回ると<姥が平>という穏やかな平地があるのですが、ここは紅葉の絶景ポイントとして有名です。 観光ポスターなんかも、この場所から撮影されたものが多いんですね。 ごつごつした那須連山の中にあって、広葉樹林と水辺が開けた平原で、なぜここだけこんなに穏やかで美しいの?って感じの不思議な場所です。 なのに名前は<姥が平>・・・ <美女が平>でなく、<姥が平>なのだから不思議です。 老女のように一番最初に自然に枯れてく樹林って事なのだろうか? お婆ちゃんの家に帰ったみたいにくつろげて、登山者にとっての癒やしの場所って事なのだろうか? あるいはそのものずばり、昔<姥捨て>でも存在したのだろうか? どなたか<姥が平>の云われを知っている人がいたら、是非教えて頂きたいものです。 今が見頃の那須岳の紅葉。 知力体力使い果たし、精魂尽き果て、膝は笑ってるけど、色んな意味で収穫の多い紅葉トレッキングでした。 #
by viva1213yumiko
| 2012-10-13 12:51
| 季節・行事
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